愛知県豊田市にはブラジル人が多く住む「保見団地」という団地があります。住民の約40%が外国人という日本でも珍しい地域なんですが…今回買った「Familia 保見団地」はタイトル通り、保見団地で撮影した写真がメインの写真集です。
Familia 保見団地
写真家「名越啓介」とノンフィクション作家「藤野眞功」によるVICE初の写真集。
アンダーグラウンドでエッジの効いたコンテンツを配信していることで好きだったウェブサイト「VICE」から写真集が発売になるという事で知ったんですが、実際に買って読んでみると…イメージと全然違いました。
この動画を見ると…保見団地に住むブラジル人達の家族愛、もしくは不良たちの日常が写っていそうな雰囲気ですよね?たしかにそういう写真がたくさん載っていますが…それだけじゃないんです。
実際に写真集を買い最初の数ページをめくると人物写真が無いんです。公園の写真だったり団地内の写真だったりそういう写真が何枚か続きます。何というか静かな始まりでイメージと全然違いました。
そこから徐々に海外の人々が登場します。春夏秋冬、季節が流れ保見団地に住む人々の日常が次々と目に飛び込んできます。
愛情、友情、食欲、家族、別れ、また赤ん坊-
自分は愛知県岡崎市に住んでいるので保見団地はすぐ近くです。しかし…この写真集に写っているのは日本ではないような不思議な感覚になりました。でもすぐそこにある日常なんです。
とにかく写真も良いし全体の流れが最高。予想より何倍も素晴らしい写真集で驚きました。そしてこの本は写真集なんですけど…ノンフィクション作家の方が書いた文章も含めて最高の本でした!
後半、これくらいのページが文章になっています。この文章を全て読んでこその写真集で…説明は難しいけど買ってよかった!
何年も実際に保見団地に住んで取り続けた写真。凄かった。自分は以前ブラジリアン柔術を習っていた事もありブラジル人やペルー人の知り合いが何人かいますが、それでもこんな写真は絶対に撮れない。
こんな文章でこの本を買おうと思う人は少ないと思いますが…マジで激推しです!特に東海地方に住んでいる人はこんな場所が近くにあったのか!と驚くと思います。是非チェックを!それじゃ!また!
※追記:保見団地にあるスーパーに行ってきました。