みなさん、PaperShoot(ペーパーシュート)というデジカメをご存知でしょうか?基板がまる見えの本体に、紙製のジャケットを装着して使う、ちょっと変わったデジカメです。
最初に発売されたのは2013年で、このサイトでも「Paper shoot 自分でデコっちゃえ!紙で出来たデジカメ!」という記事を2014年に書いています。その後、何度か話題になっていますが、最新モデルの「PaperShoot 18MP」が発売されたことで、ついに日本でもブレイクの兆し。
今年に入ってから各種メディアで取り上げられることも増えてきた印象です。ということで、台湾のグローバル通販サイト「Pinkoi(ピンコイ)」さんから連絡をいただき、PaperShootを実際に使わせてもらったので簡単にレビューをまとめていきます。
PaperShoot(ペーパーシュート)の使い方
先ほど書いたように、PaperShootの本体は基板がまる見えです。
分解が好きだったり、スケルトン仕様のガジェットが好きな方だったら刺さるデザインだと思います。そして、この本体にケースを装着して使いますが、すごい数のケースが用意されています。
厚紙でできたジャケットには、さまざまなデザインが用意されています。写真に写っているデザインが全てじゃないので「PaperShoot公式サイト」からチェックしてください。また、紙だけじゃなく木製ケースもありますし、アクリル素材でできたものや、真鍮フレームタイプなどなど、めちゃくちゃ種類があります。
ケースを選ぶ楽しさもありますし、自分で組み立てる楽しさもあります。(と、言ってもネジを止めるだけ)
本体は単四乾電池(2本)で動きますが、動画撮影など一部の機能は別途モバイルバッテリーなどをUSB-C端子に接続する必要もあります。また、データの保存にはSDカードを使います。
先ほどの基板を見て分かるように、液晶モニターなどはありません。ですから、撮影したデータを確認するには、パソコンなどにSDカードを入れてチェックする必要があります。この不便さがフィルムカメラが好きな若い人たちにウケているんですって。
まずは、花柄のケースを使ってみました。レンズの横に「Uの字」の切り込みがありますが、ここがシャッターボタンです。そして、上部にはファンダーがあります。もちろん穴が空いているだけの素通しです。
背面はこんな感じ。左上部にあるのがカラーエフェクトの切り替えスイッチ。右上部には動作をチェックするためのLEDランプがあります。
左上のスイッチですが、カメラ本体にSIMカードのような「ファンクションカード」を入れることで、フレーム撮影、多重露光、動画撮影モードなどなど…デフォルトとは違った機能を割り当てることができます。
ファンクションカードは別売りになりますが、カードを使うことでタイムラプス撮影や動画撮影も可能になります。
シンプルなトイデジかと思ったら、特殊な機能が盛り沢山で驚きました。で、動画撮影で特に変わっているのは「ハンドクランク」というパーツです。
このパーツを取り付け、専用ファンクションカードを入れると、ハンドルを回すことで動画のスピードを調整することができます。ゆっくり回すと動画もスローになり、早く回すと早送りのような映像になります。
そして、これまた別売りにはなりますが、魚眼レンズ、マクロレンズなどなど、ねじ込み式のコンバージョンレンズも用意されています。
コンバージョンレンズの種類は全部で6種類になります。
- 広角レンズ
- 魚眼レンズ
- マクロレンズ
- スターレンズ
- 六角レンズ
- 放射レンズ
実際に装着するとこうなります。
カードサイズの薄型カメラなので、コンバージョンレンズを一緒に持ち運んでも荷物にならないのはいいですよね。個人的に気に入ったのは魚眼レンズです。
ということで、実際にPaperShootで撮った写真をチェックしていきましょう!
PaperShoot(ペーパーシュート)作例写真
まずは、カラーエフェクトの違いです。シンプルなカメラですが、背面のスイッチを使えば簡単に色味を変えることができます。そして、先ほどお気に入りと書いた「魚眼レンズ」を使った写真です。
次の写真はファンクションカードを使った「ポラロイド風フレーム」の写真です。
このフレームを使う場合は、カメラを縦位置にして撮影する必要があるのと、フレーム部分に地面の黄色い線が少しだけ透けて見えてしまうのが気になりました。
この写真はスクエアのファンクションカードを入れて、本体のスイッチをセピアに変更して撮ったものです。このカメラ、初めての撮影はかなり難しいです(笑)どんな写真が撮れているのか分からないので、まずは室内で順番に撮影して、写りをパソコンで確認してから、屋外の撮影に出かけるのがオススメです。
ただし、試し撮りをしても難しいのが「マクロ撮影」です。液晶モニターがないし、オートフォーカスもないので、感で撮るしかありません(笑)
その他の注意点としては、コンバージョンレンズを使うときのケラレです。しっかり装着したつもりでも、ねじ込みが足りないと四隅がケラレます。次の写真は広角レンズを使いましたが、左上が少しだけ暗くなってしまいました。
ということで、ここからは「PaperShoot」で撮った作例写真を一気に貼っていきます。お気に入りの魚眼レンズ、そしてモノクロも多めです。撮影日が曇っていたこともありますが、全体的にくすんだ古っぽい写りをするカメラでした。
まとめ
今回、レビューを書いているこのサイト(変デジ研究所)は、もともとトイデジのレビューからスタートしたブログです。最近、ガジェットや最新のデジカメの紹介が多くなっていましたが、久しぶりにトイデジを使って、やっぱり自分はこういう「変なデジカメ」が好きなんだなって思いました(笑)
全体的に楽しいトイデジでおすすめなんですが、少しだけデメリットもあります。このカメラの売りでもある「紙のジャケット」ですが、長期間使うと確実に劣化することです。
今回レビュー用に届いたサンプルは、すでに使われていたのものだったで、厚紙の表面が剥がれているものもありました。ですから、紙のパーツの可愛さはあるものの、長く使おうと思ったら、少し価格の高いアクリル素材のケースを選んだ方がいいかも。
とにかく、見た目以上に機能が多く、アクセサリーの種類も豊富なデジカメなので、気になった方は公式サイトからチェックしてくださいませ。それじゃ!また!