愛知県春日井市と岐阜県多治見市の間に残るレンガ造りのトンネル群「愛岐トンネル群」は春と秋の2回だけ一般公開されています。以前から行きたいと思っていた場所でしたが…毎年10日ほどしか公開されてないのでタイミングが合わず悔しい思いをしていました。しかし…今年は行く事が出来ました!
愛岐トンネル群とは
もともと明治33年に開通した旧国鉄中央線で使われていたトンネルなんですが、新幹線の建設に伴い昭和41年に廃線。その後誰の目にも触れる事なく月日は流れ…2005年にJR勝川駅の改修工事に伴い市民有志の手で茂った藪の中に埋もれていたトンネルが発見され、平成20年から愛知県側の3号トンネルから6号トンネルまでの1,7km区間が期間限定で公開されるようになりました。
今回は愛岐トンネル群をのんびりと歩きながら写真を撮ってきたので行き方や注意したいポイントなどを紹介していきます。
愛岐トンネルに行く時の注意点
2018年秋の公開日は11月23日(金)〜12月2日(日)の10日間になります。春と秋の2回だけの限定公開になりますし、本当に短い期間だけ見る事ができるトンネルなので公開日を「愛岐トンネル群保存再生委員会 公式サイト」で確認してから出かけるのがオススメ。
時間に余裕を持って出かけましょう
交通手段ですが愛岐トンネル群がある定光寺駅周辺には駐車場がありません。ですから電車を使う事になりますが…電車の本数も平日は1時間に2本とかなり少なめ。本当に山奥の無人駅になります(※トンネル公開時は駅員さんがいます)
ちなみに今回金山駅から定光寺駅に向かいましたが30分程度でした。
公開時間は9:30~15:00(入場は14:00まで)になります。自分は平日の朝イチで向かいましたが…それでも凄い人!
定光寺駅から北へ3分ほど歩くと入口があります。階段を登って受付に向かいますが…階段を登るだけで一苦労するほど並んでいます(笑)みんな同じ電車に乗って到着するので仕方ないんですけどね。
しかも「片道1.7km、往復2〜3時間」との看板が。早く歩けば大丈夫だろう?と思いますよね?それが…無理なんです(笑)
懐中電灯と歩きやすいスニーカーは必須!
トンネル内は予想以上に真っ暗です。しかも…元線路ですから足元には大きな敷石がゴロゴロしています。素足にサンダルやハイヒールじゃ絶対に無理なレベルです。
この真っ暗な悪路を走る事なんて出来ませんし…確実に時間がかかります。ですから普通に歩いて戻ってくるだけで2時間程度かかってしまうんです。(途中で休憩すれば3時間以上に)
「懐中電灯」と「履き慣れた底の厚いスニーカー」は必須です!懐中電灯がない場合はスマホのライトを使うのがオススメ。
愛岐トンネル:秋は紅葉も綺麗!
愛岐トンネルは入場料として100円かかります。
受付で散策マップをもらったら…3号トンネルからスタートです!
実物大のSLが描かれた大幕をくぐりトンネルに入っていきます。
トンネルに入って振り返ると…SLのイラストに透けて綺麗な紅葉が!これはテンション上がります。愛岐トンネルは貴重なトンネルを見るだけじゃなく…紅葉スポットとしてもオススメなんです!
暗くて歩きにくいトンネルを抜けると…
抜群に綺麗な紅葉が待っていました。
保存会のメンバーが作ったという水車があったり…紅葉も綺麗ですしトンネル以外の場所も楽しみながら歩く事が出来ます。
定光寺の駅周辺にコンビニなどはないので…飲み物や食べ物は4号トンネルを抜けたマルシェ広場で買う事になります。栗おこわ、麩まんじゅうなどが売っている屋台が大人気でした。ビールやおつまみなども販売されているようですが…自分が行った時間帯(平日の午前)はまだ開いてなかったです。
人が途切れたタイミングでトンネルの写真を撮ってみましたが…改めて見ると心霊スポットレベルの怖さですよね(笑)
トンネルは全部で4つありますが…最後の6号トンネルが333メートルとかなり長いんです。しかも…ずっと真っ暗!出口が見えず途中で引き返したくなるレベルです。
そして…一番奥まで進むとそこは県境です。愛岐トンネルというネーミングから分かるように愛知県と岐阜県の県境になっています。
これが6号トンネルを抜けた場所です。完全に行き止まりで…
谷になっていて先に進むことは出来ません。この先は岐阜県で7号から14号までトンネルが続いているそうです。
とりあえず…ここから戻る事になりますが真っ暗でボコボコ道の6号トンネルを戻るのは憂鬱でした(笑)
帰り道は少しだけ違うルートもあったので通ってみました。
本当に帰れるのか不安になる道ですが…出口と書いてあるので信じる事にしました(笑)
用水路?の横を歩いて行くと定光寺駅に戻ります。
帰りの電車まで時間が余ったので崖っぷちの秘境駅といった雰囲気の定光寺駅を少しだけ撮影してみました。
予想より歩く距離も長く…足元も石が多くかなり疲れましたが東海地方にお住まいだったら一度は体験しておくべき観光スポットだと思いました!行ってよかったです!それじゃ!また!