愛知県と岐阜県には多くの珍スポットがあります。関ヶ原ウォーランド、桃太郎神社、五色園、これらの場所にはとにかく怪しいコンクリート像があるのが特長です。塗装も剥げ落ち放置されたコンクリート像には被写体としての魅力が詰まっています!
コンクリート魂
面白おかしい撮影スポットとしてコンクリート像がある場所に行き、写真を撮る、また違う場所に行きコンクリート像を撮影する。そしてあなたは何かに気づくのです。このコンクリートで作られた人形達から同じ匂いがすると・・・
浅野祥雲
浅野祥雲という名前を聞いたことがありますか?関ヶ原ウォーランド、桃太郎神社、五色園などにあるコンクリート像は全て浅野祥雲が作った石像なんです!こういったB級スポットを巡るときはやはりネットで情報を集めて撮影に行く方が多いと思うので、調べればすぐに浅野祥雲にたどり着きます。
今回紹介するのは9月末に発売された「コンクリート魂 浅野祥雲大全」です。この本が凄いんです!浅野祥雲に関する情報も満載、どこに浅野祥雲の作品があるのか、そしてその場所のどこに石像があるのか書かれたマップなども載っています。この本の帯を外してみましょう。
帯を外すとインパクトのある石像写真が目に飛び込んできます。この表紙の写真を撮ったのは以前から撮影会などで仲良くさせてもらってるSakak’s Gadget Blogのケイスケさんです。本の表紙とか凄い・・・!
コンクリート魂の帯をiPhoneで写すと、、、顔認識しまくりです!個性的なコンクリート像達に魂が込められているという事でしょう!(笑)
先ほども書きましたが、コンクリート像がどこに置かれているのかマップもあるので浅野祥雲マニアなら持ち歩く資料としても素晴らしい本です。そして、、、ケイスケさんが撮影した写真が50点以上掲載されています。彼が撮る写真は資料としても最適だったのでしょうが、構図やバランスなど本当に絶妙なんです。
浅野祥雲は謎の多い人物です。生涯どれだけの作品を作って、どこに作品が置いてあるのか、詳しく分かっていなかったんです。浅野祥雲マニアは足を使って、誰に頼まれたわけでもなく、情報をかき集めていました。それでも分からない事が多い・・・
コンクリート魂には浅野祥雲の遺族や関係者から取材を行い、今まで知られていなかった情報も載っていました。これはインパクトあります!個人的には熱海城の写真が凄く気に入りました。駐車場の片隅に放置されている石像群。塗装は剥げ落ちていますが、、それが逆に印象的で生き生きしていると感じました。
この本は、、、B級スポットマニアのバイブルか!?と言いたくなるほど素晴らしい本でした。ネットの一部のマニアだけが買う本ではなく、一生「彫刻家」とは呼ばれずに終わったという浅野祥雲という人物を知る興味深い資料としても、、、東海地方のレジャーガイドとしても使える!そんな本です!是非チェックを!それじゃ!また!