プラスチックレンズの柔らかい写りと22mmの超広角レンズの組み合わせで大人気となったコンパクトフィルムカメラ「Vivitar Ultra Wide & Slim」をご存じでしょうか?2000円程度で手軽に購入でき、OEMとしてさまざまなカラーバリエーションも発売されました。当時は初めてのフィルムカメラとして、多くの人に選ばれていた印象です。
トイカメラ全盛期を知っている方にとっては懐かしく、最近「写ルンです」などでフィルムカメラの楽しさを知った方には新鮮に感じるミラーレスカメラ用レンズが登場しました。それが「GIZMON Vivilens」です!
GIZMON Vivilens 各種マウントあり(Amazon製品リンク)
※ギズモショップさんからレビュー用に商品を提供いただきました。
GIZMON Vivilens:レビュー
Vivilensは、ミラーレスカメラで「写ルンです」の写りを楽しめる『Utulens』などを発売しているGIZMONらしい、とてもユニークなレンズです。なんと、このレンズはVivitar Ultra Wide & Slimのレンズをそのままミラーレスカメラで使えるようにした製品なんです。
開封すると、レンズ本体、レンズキャップ、マウントアダプター、レンズユニットの角度を調整するためのL型レンチ、マニュアルが入っていました。
レンズユニットを正面から見るとこんな感じです。
このレンズユニットを各種マウントアダプターに取り付けます。そのままだとライカLマウントやL39マウントアダプターを使うカメラに使用できますが、この使い方だとメーカーのサポート外になるので注意してください。
今回送ってもらったサンプルはEマウント用です。その他、マイクロフォーサーズ、富士フイルムXマウント、EOS Mマウント、RFマウント、ニコン1マウント、ニコンZマウントなどもあるので、このあたりはリンク先で在庫を確認してください。
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α7IV(ILCE-7M4)に「Vivilens」を装着しました。とても薄くて軽いパンケーキレンズなので、レンズキャップ代わりで使うのもありかも。
それでは、実際に「Vivilens」で撮影した写真を何枚かアップします。
GIZMON Vivilens:作例写真
今回の写真はα7IVのJPEGで撮影し、色味なども変えずそのまま1600pxにトリミングしたものです。加工は一切行わず、強烈な周辺光量落ちとレンズフレアを楽しめます。中心だけシャープな写りをするのは、まさに「Vivitar Ultra Wide & Slim」です。
レンズユニットを少しだけ緩めると、ある程度手前までピントが合うようになりますが、そのまま写した方がトイカメラっぽくて好きな感じでした。
このレンズの、絞り値はF11で固定です。今回の撮影で気づいたんですけど…α7IVのセンサーが汚れていたみたいで、同じ場所にゴミが写り込んでいました。
公式サイトの説明文にも「撮影前にはイメージセンサーに付いた汚れをチェックして、汚れがあった場合にはクリーニングキットを使って除去をするか、メーカーのサービスセンターに除去を依頼してください」などと書いてあったので、ちゃんとクリーニングするの大切ですね。
この写真は、少しだけレンズユニットが緩んだ状態だったようで、微妙にピントが合っていませんでした。それも含めてトイカメラらしい味わいを楽しめるかどうかが、このレンズと仲良くなれるかの境界線かもしれません。
ちなみに、フィルムカメラのVivitar Ultra Wide & Slimで撮影した方が強烈なフレアが出現します。ミラーレスカメラでもフレアは出ますが、やっぱり安いプラカメラの方がゴーストが出やすいのかな?
また、独特のゆがみもあります。しかし、スナップ撮影で使うと予想外の写りになって本当に楽しいです!
今回はフルサイズのミラーレスカメラで使ったので、Vivitar Ultra Wide & Slimの22mm超広角レンズをそのまま楽しめましたが、APSセンサーの場合では33mmになります。APS-Cセンサーのカメラでは、強い周辺光量落ちのある写真は撮れませんが、33mmでゆるい写りなら、写ルンです(32mm)に近いイメージで使えて楽しいかも。
まとめ
伝説のトイカメラ「Vivitar Ultra Wide & Slim」の超広角レンズをミラーレスカメラで楽しめるときがくるとは思ってなかったので『GIZMON Vivilens』の発売は、本当にテンションが上がりましたし、嬉しかったです!
ギズモショップさんは、少人数のスタッフで運営している企業になるので、生産数にも限りがあります。欲しいと思ったときに在庫があったらチャンスなので…気になった方は早めにゲットしてくださいませ。それじゃ!また!