モノクロ写真・人物写真・風景写真などなど様々なシリーズがある「ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 シリーズ」から今回は「モノクロ写真」を読んでみました。
どのシリーズも凄く勉強になる本で何冊か読みましたが、今回レビューする「モノクロ写真」は近所の図書館に置いてあったので借りて読んでみました。
ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 モノクロ写真
モノクロ写真について熱くそして詳しく説明されている本でした。フィルムはもちろんですがPhotoshopを使ったモノクロ写真の加工方法なども書かれています。2006年の本なので、、、Photoshopの使い方などは少し古くなっていますが、基本的な事は変わっていないので今読んでも勉強になります。
色彩があふれるいま、モノクロ写真こそ、物の形を鮮明に浮かび上がらせ、被写体を強調する撮影手法として注目されています。モノクロ写真は、色彩に惑わされることなく、人や物、風景の本質を表現します。フィルム、デジタルを問わず、独特の雰囲気を持つモノクロ写真の撮影テクニックが、この1冊で学べます。
プロの写真家からのアドバイスというコーナーが何ページかありまして、そこが個人的によかったです。たとえば・・・
M・Eウォーレンのアドバイス
視界の隅に何かが見えたら、立ち止まって撮影すること。あとで戻ってきて撮ろうなどと考えてはいけない。何かを感じたら、即その場ですぐに撮る事
ドン・ドールのアドバイス
ポートレートを撮る時は窓から「レンブラントの絵画」のような光が当たるように、被写体の位置を誘導しよう。あなた自信はなるべく窓に近づき、30度の角度で被写体を振り返るようにしよう。
ブライアン・ピーターソンのアドバイス
人物が入ると、たいていの写真は面白みを増す。息をのむほど素晴らしい風景でも、人の存在があったほうが素晴らしい写真になることが多い。
ニック・ケルシュのアドバイス
Photoshopは現代の暗室。従来の暗室での作業と同じで、上達するためには常に研究を続けること。
ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 モノクロ写真:まとめ
今回引用したアドバイスはごく一部で、この本にはモノクロ写真を”作品”に変えるためのテクニックや考え方が満載でした。例えば「光りの質」を考えるだけでも数種類の光があることを改めて実感しました。
- 直射日光
- 曇りの日の光
- 日陰
- 荒天
モノクロ写真でポイントになるのはやっぱり適切な光なんだなぁと考えさせられる事もたくさん書いてあります。これは久しぶりに読んでよかった!と思う本でした。モノクロで写真を撮っている方に是非読んでもらいたい内容でした。はい。それじゃ!また!