ロモグラフィーが、球面収差コントロールに特化したミラーレスレンズ「Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control Art Lens(ヌール トリプレット V 2.0/64 ボケコントロール アートレンズ)」のクラウドファンディングをMotionGalleryでスタートしました。
ロモグラフィーのアートレンズシリーズは、どれも個性的な写りをしますが、今回のレンズも強烈なインパクト。ソフトフォーカスの柔らかい写り、クッキリとしたシャープな写り、シャボン玉のようなバブルボケ。1つのレンズで、3つのレンズ描写を切り替えることができるんです。
今回、ロモグラフィーさんから連絡をいただき「Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control Art Lens」のサンプルをレビュー用にお借りしました。ポートレート撮影に使うと楽しいレンズですが、お花の撮影や、スナップ撮影など、幅広い撮影シーンに対応できる万能レンズだったので、レンズの外観や使い方、そして作例写真をアップします。
Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control Art Lens:外観・使い方
今回、レビュー用にお借りしたのはアルミニウムモデルですが、真鍮を使ったモデルもあります。
対応マウントは「Canon RF / Nikon Z / Sony E」の3種類。今回はEマウントをレビューします。
アラビアの学者イブン・アル=ハイサムの研究にインスパイアされたレンズということで、レンズにもアラビア語が書かれていたり、インパクトのあるデザインです。
レンズには球面収差をコントロールできるノブが搭載されています。「Soft / Classic / Bubble」の3種類で、Classicの位置にはクリック感があります。絞りはf/2.0 – 16で、マニュアルフォーカスのレンズです。
これだけでも、特殊なレンズだということが分かりますが、さらに面白い機能があるんですよ。
ボケ効果をプレートによって変えることができます。しかも、このプレートの装着方法が面白いんです。
こんな感じでプレートを装着すると、ボケの形が星になったり、ハートになったりします。
被写体のバックでキラッと星が光っているのが分かると思いますが、この形を先ほどのプレートで変更できます。夜景ポートレートで使うと、印象的な写真に仕上がりそうですね。
SONYのミラーレスカメラ「α7IV(ILCE-7M4)」の取り付けてみました。バランスもいいし、α7シリーズに似合うレンズだと思います。それでは、このレンズで試し撮りをしてきたので何枚か写真をアップしますね。
Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control Art Lens:作例写真
焦点距離64mmで開放F2.0の明るいレンズなので、めちゃくちゃ背景がボケます。また、球面収差をコントロールできるレンズで「Soft / Classic / Bubble」を切り替えると、写真の雰囲気がガラッと変わります。Classicを使うとピント面はシャープで立体感のある写りをします。
次の写真は「Classic」と「Bubble」の比較です。Bubbleはピント面がさらにシャープになり、背景のボケも固いイメージになっているのが分かると思います。
Bubbleは、絞りと被写体までの距離、光の入り方で雰囲気が変化しますが、条件が合うとインパクトのある写真が撮れます。
次の写真は「Soft」です。同じ被写体でもコントロールノブを操作することで、さまざまなボケ味を楽しめます。
また、少しだけ絞って撮影するとグッとシャープな写りになります。
スナップ撮影の時はF5.6くらいに絞って、球面収差コントロールはBubbleにするといい感じでした。もちろん、スナップ撮影でも「Soft」を使うことで、ふんわりとした幻想的な写真を撮ることもできます。
そして、このレンズ最大の魅力はポートレート撮影です。ソフトフォーカスだったり、バブルボケだったり、普通にパパッと撮るだけで立体感のある独特の雰囲気を味わえます。
今回の作例写真はα7IVのスタンダードモードのJPEGで撮影。あとはリサイズして透かしマークを入れただけです。全体的に、こってりとした色のりの良いレンズで、ほんのりと周辺減光します。
また、絞りリングにクリックがないので、動画撮影にも適したレンズです。作例はロモの公式になりますが、幻想的な映像に仕上がっていてすごいです。
Videographers tested the new Lomography Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control Art Lens from Lomography on Vimeo.
まとめ
クラウドファンディングサイトでの最安のリターンは25%オフで、アルミバージョンが37,350円、真鍮バージョンが44,850円です。この価格だったら、気軽に楽しめると思うのでチェックしてくださいませ。それじゃ!また!