自分らしい写真って何だろう?
そんな言葉からスタートする「もっと撮りたくなる 写真のアイデア帳」という本を読んでみました。この本は少し前に、電波系ブロガーのからあげ先生 (id:karaage)から戴きました。面白い本をありがとうございます!
と言うことで、最初の言葉に戻りますが「自分らしい写真って何だろう?」と聞かれたらあなたは何と答えますか?
この本はカメラの操作方法や構図など基本的な事を覚えた人がぶち当たる「何をどう撮ったらいいのか分からない…」という悩みを解決してくれるアイデアが満載の一冊でした。そう、まさに「写真のアイデア帳」なんです。
まずこの本の説明文を引用してみます。
カメラの機能や撮影テクニック、露出や焦点距離、ホワイトバランスやシャッタースピードなど、ひととおりの写真の基礎はマスターした人を対象に、自分らしい写真とは何か、そして心に響く写真とは何か、そして良い写真とは何か、という大きなテーマに向き合います。
テクニックや機材の話も出てきますが…基本的には写真を撮る気持ちやイメージを膨らますための本だと思いました。写真に対してスランプだな…と思っている方に読んでもらいたい一冊です。
例えば「写真が撮れない」「スランプだ…」そう思った時、みなさんはどうしますか?
自分は「いつも使ってないカメラを使う」とか「全部モノクロで撮る」など何か縛りを作って撮る事があります。この本にも似たような事が書いてありました。
- 家の中でしか写真を撮ってはいけない
- 1つのポイントから、移動して撮ってはいけない
- 電柱以外は撮ってはいけない
- 絞りF5.6でしか撮ってはいけない
不自由さを楽しむ事で日頃の写真とは違う視点の撮影が可能になったり…新たな発見があったりします。このページはトータル159ページある中の12ページ目になりますが…ここまで読むだけで「写真を撮りたい」という気持ちが強くなりました。
写真は頭の中で考えてもはじまらない。自分が撮っていて楽しいことが何よりも大事なのだ。
この言葉も凄く刺さりました。写真は人生を豊かにしてくれる大事なアイテム。そんな言葉もこのページには書いてあります。
機材のスペックや細かな構図やテクニックを知れば知るほど自分が縛られている気がしませんか?もっと気軽に楽しむために写真を撮ろう。そう思えただけでもこの本を読んだ意味がありました。
自分は最初の章を読んだ時点で凄く好きな本になりましたが…本題はここからです。「写真をデザインするための20ケース」という事でテーマになるキーワードと撮影のポイント、そのキーワードで撮れる写真のバリエーションなどが細かく書かれています。
色を見て色を撮る/やわらかさを探す/空気感を撮る/しっとりと表現する/退廃的な雰囲気で撮る…などなど20個のキーワードが登場します。
抽象的な言葉に見えますが…実際に読み進めていくととても勉強になる事ばかりでした。著者の考え方に賛同できるか出来ないかで…評価は分かれると思いますが、自分は「もっと撮りたくなる 写真のアイデア帳」というタイトル通りの内容だと思いました。
Kindle版もありますが…何度も手にとって読みたい内容だと思ったので普通の書籍の方がおすすめかな。気になった方はチェックしてくださいませ。それじゃ!また!