YouTubeやSNSに動画をアップするようになると、最初は画質が気になり、その次に気になるのが「音質」です。広い室内で撮影すると声が響いてしまいますし、風の強い屋外での撮影はボーボーと風切り音が気になったりします。
また、マイクから少し離れた場所で話せば、音量が小さくなりますし…動画撮影していると、マイク関連の悩みって永遠に続くような気がします。
RODE Wireless ME レビュー
今回、自分が購入したのはRODEから2023年の4月に発売された「RODE Wireless ME」です。RODEのワイヤレスマイクといえば「Wireless GO II」が人気ですが、送信機が1個のタイプでも36,300円と価格が高いんですよね。(送信機が2個だと49,500円)
Wireless GO IIは、送信機に直接録音をすることができるので、録音ミスも減って便利ですが、普通のワイヤレスマイクとして使うならシンプルで安い「RODE Wireless ME」でもいいと思います。
GO IIと比較すると、価格も25,300円と安くなっていますし、発売されて間もないのにAmazonのセールで18,400円になったこともあります。ですから、本格的なワイヤレスマイクが欲しいけど、予算は2万円くらいと考えている方にはオススメできるアイテムです。
RODE Wireless MEには、設定を変更するアプリが用意されています。MacでもWindowsでも、スマホでも使えます。
入力レベルの調整、大きな声を突然出しても声が割れにくい「GainAssist」という機能のオン/オフ、受信機(RX)側のマイクのオン/オフなど、細かな設定が可能です。
このマイクの特徴のひとつは送信機と受信機の両方にマイクを内蔵していることです。例えば、インタビュー形式の動画を撮影した場合、相手に送信機(TX)を付けてもらい、自分の声はカメラに装着した受信機(RX)から録音することができます。
この時、相手の声が小さくて、自分の声が大きく入る可能性もありますよね?このマイクは設定で、2つのマイクの音声を1つにガッチャンコさせて録音する「mergeモード」と、2つのマイクを左右に振り分ける「splitモード」の2つが選べます。
splitであれば、編集ソフトで左右の音量をそれぞれ別で調整できるので、バランスの良い動画に仕上げることができます。これはめちゃくちゃ便利だと思います。
α7IVに装着する場合
RODE Wireless MEは、受信機、送信機、どちらもクリップが付いています。このクリップですが、カメラのアクセサリーシューに装着できる絶妙なサイズになっています。
しかし、α7IVに取り付けると、めちゃくちゃ固くて、何度も付け外しをすると、クリップが壊れてしまいそうなレベルですし、ファインダー部分のアイカップも干渉します。そこで自分はUlanziのトリプルコールドシューマウントというアイテムを購入しました。
見た目はゴツくなりますが、このアイテムにはアクセサリーシューが3つあるので、コンパクトなLEDライトも一緒に取り付けて撮影することも可能です。
このトリプルコールドシューを使えば、RODE Wireless MEの取り付け、取り外しがスムーズになります。かなり使いやすくなったので、個人的に大満足。自分はヨドバシで買いましたが、似たような商品がAmazonにあったので貼っておきます。
ピンマイクはタスカムを選びました
送信機(TX)にピンマイクを装着して使っています。RODEには純正のラベリアマイク「Lavalier GO」がありますが、11,330円もするので、自分は以前使っていた「TASCAM DR-10L」に付属していたピンマイクを取り付けて使っています。
このラベリアマイクは単品でも販売されていて、Amazon価格は8,163円です。Lavalier GOを持っていないので、比較はできませんが、YouTubeにアップされたレビューなどの音声をチェックすると、タスカムのマイクの方が低音がしっかり出ていて好きな音質です。
まとめ
自分はα7IV(ILCE-7M4)に接続して使っていますが、付属のケーブルを使えば、iPhoneやAndroidスマホ、そしてPCなどとも接続可能なので、幅広い使い方ができると思います。自分はこれまでSONY純正の「ECM-W2BT」というワイヤレスマイクを使っていました。ケーブルレスで使えて便利なマイクなんですけど…音質はそこそこなんですよね。
今回、RODE Wireless MEを買ったことで、音質も良くなったし、少し大きな声を出したとしてもゲインアシスト機能があるので、音割れの心配もないし、まだ数回しか使っていませんが、使いやすいマイクで大満足です。それじゃ!また!