レンズ交換式のフルサイズミラーレスカメラ「α7IV(ILCE-7M4)」を愛用しています。単焦点レンズを2本、ズームレンズを2本持っていて、用途に合わせて使い分けていますが、旅行の際は荷物を減らすことも大切ですよね。
今回の3泊4日の旅行では、荷物を軽くするために「TAMRON 17-50mm F/4 Di III VXD Model A068」1本だけを持って行き、このレンズで全てのシーンを撮影しました。
このレンズは、17mmの広角から50mmの標準域までカバーできる柔軟性の高さが魅力です。旅行中は、風景、ポートレート、テーブルフォトまで、この1本で全てをカバーできて本当に便利でした。
このレビューでは、実際に撮影した写真とともに、このレンズの魅力だけじゃなくデメリットも紹介していきます。
TAMRON 17-50mm F/4 Di III VXD:外観レビュー
α7IVに装着するとこんな感じです。全長は114.4mmになるので、レンズフードを含めると少し長く感じますが、重さは460gと比較的軽く、長時間の撮影でも疲れにくいです。(フルサイズのレンズとしては)
全長は長めと書きましたが、インナーズームなので、17mmでも50mmでもレンズが繰り出すことはありません。ですから、動画撮影でジンバルを使う方ならメリットを感じる部分だと思います。
また、レンズには「フォーカスホールドボタン」も付いています。通常はフォーカスホールドがセットされていますが、自分の好きな機能を割り当てることも可能です。
たとえば「APS-C S35/フルサイズ」を設定すると、50mmのレンズでもクロップすることで75mmまで使えるようになって便利です。(α7IVの場合APS-Cクロップモードを使うと3300万画素が1400万画素相当になります)
レンズにはUSB-Cポートがあり、専用ソフトウェア「TAMRON Lens Utility」に対応しています。パソコンと接続して、ファームウェアアップデートや各種カスタマイズが可能です。
TAMRON 17-50mm F/4 Di III VXD:作例写真
広角側が17mmスタートなので、ホテルの客室も広々撮れますし、風景や建築写真もダイナミックに切り取ることができます。ただし、広角側だと周辺光量落ちが強いので、気になる人もいるかも。
このレンズを買う前は、こういった撮影にiPhoneの超広角カメラを使っていましたが、今回の旅行ではα7IVだけで撮影できました。スマホとはいえ、持ち替える回数が減れば、その分シャッターチャンスが増えますからね。
旅行に行く前、F4という明るさのレンズだと背景のボケがイマイチなのでは?と、心配していました。しかし、50mm付近の焦点距離で開放に設定すれば、期待以上のボケ味が楽しめました。
また、最短撮影距離は広角端で0.19m、望遠端でも0.3mと、被写体にグッと近寄った撮影が可能です。これにより、小さな花やテーブルフォトも楽々と撮影できます。
レンズ交換を必要とせず、撮りたいものが無理せず撮れる。これは本当に便利です。
ちなみに同じ被写体を同じサイズで写す場合でも、広角側ばかり使っていると不自然に歪んでしまうので、自然に映るようにワーキングディスタンスを考えて撮影するのがオススメです。
また、逆光にも比較的強いレンズで、絞って撮影すると光芒もきれいです。
今回の撮影ではレンズフード無しだったので、それも関係するのか少しだけゴーストも目立ちました。
まとめ
オートフォーカスも優秀で、近接撮影性能も高く、使っていてストレスになることは、ほとんどありません。ただし、暗い場所での撮影はやっぱりF4だと厳しいシーンもあったので、そういう場合はISO感度を上げたり、手持ちの場合はしっかりカメラをホールドするなど工夫が必要になりました。
とはいえ、今回の旅行での使用感は最高で、これからも飛行機を使う2泊以上の旅行では「TAMRON 17-50mm F/4 Di III VXD」を1本だけ持っていくと思います。(近場の旅行だったら単焦点レンズも持って行く)
SONY純正のレンズだと「FE 20-70mm F4 G」や「FE PZ 16-35mm F4 G」も選択肢に入る画角だと思いますが、タムロンの「17-50mm F/4 Di III VXD」は9万円を切る価格で買えるのが魅力です。
もし、このレンズが気になっている方がいたら、今回の記事を参考にして購入を検討してくださいませ。とくにα7IVとの相性は抜群だと思います。それじゃ!また!