最近のスマホはどんどん大きくなり、片手での操作が難しくなってきましたよね。特にハイエンドモデルはカメラの数が増え、バランスが悪くなるため、長時間持っていると疲れてしまうことも。
しかし、今回ASUSさんからレビュー用にお借りした「Zenfone 10」は、Snapdragon 8 Gen 2を搭載したハイエンドモデルながら、コンパクトで軽く、なおかつボディバランスが良いので、片手で操作しても不安にならない絶妙なスマホに仕上がっていました。
Zenfone 10 レビュー(ファースト・インプレッション)
コンパクトなZenfone 10ですが、しっかりとワイヤレス充電やおサイフケータイにも対応していますし、IP68防水防塵なので安心して使えます。ディスプレイは、最大144Hzのリフレッシュレート、最大1100ニトの輝度になっているので、驚くほど滑らかで鮮やか。
カメラの性能はトップクラスではありませんが、前モデルのZenfone 9よりAIによる被写体検出が強化されたことで、パッと撮ってSNS映えする鮮やかな写真が撮れますし、普通に満足度高いカメラです。
また、動画撮影に関しても、進化した6軸ジンバルモジュールを搭載しているので、驚くほど滑らかな映像を楽しむことができます。
デザイン的にはZenfone 9とあまり違いがないように感じますが、確実に使いやすく進化している「Zenfone 10」、実は価格も魅力的なんです。
8GB/128GBのブラックモデルは、なんと99,800円 (税込み)です。最近のハイエンドスマホって軒並み10万円以上するので、この価格は魅力的です。しかも、256GBになると可愛いカラーバリエーションモデルが増えます。
少し価格は高くなりますが、女性の方で持ちやすく軽いハイエンドスマホを探している方には嬉しい選択肢だと思います。サイズは小さいけど、バッテリーは4,300 mAhもありますし、急速充電にも対応しています。
実際に数日間使っていますが、iPhoneユーザーの自分でも欲しくなってしまいました。メイン機として使いたいほど魅力的でした。
Zenfone 10 外観・デザイン:レビュー
何度も書いていますが、コンパクトで片手でも操作しやすいスマホです。背面にはデュアルカメラとASUSのロゴがあり、マットで少しザラッとした質感です。カメラ部分ですが、5000万画素の広角カメラと1300万画素の超広角カメラが搭載されています。
正面から見ると同じようなカメラですが、側面からチェックすると広角カメラの方が厚みがあり、超広角カメラのが薄くなっています。
サイドにはボリュームボタンと電源ボタン一体型指紋認証センサー(ZenTouch)です。
このZenTouchですが、指でスワイプすることで通知をチェックできたり、ダブルクリックでカメラが起動したり、片手で操作しやすい多機能ボタンになっていました。もちろん「指紋認証」にも対応です。
上部には「イヤホンジャック」と「マイク」です。ゲームをプレイする方には嬉しいイヤホンジャックですが、なんと有線・無線どちらも『空間オーディオ』に対応しています。どんなイヤホンでも立体的で原音に忠実な高音質サウンド再生が可能です。
本体内の設定にある「オーディオウィザード」から、サウンドモードを変更すると、びっくりするほど良い音で音楽を楽しめます。個人的にAmazonの音楽聴き放題サービス「Amazon Music Unlimited」とセットで使うのがオススメ。
下部には「スピーカー」「Type-C端子」「マイク」「SIMスロット」があります。SIMスロットはデュアルSIM仕様ですが、eSIMには非対応です。
先ほどイヤホンジャックの話をしましたが、Zenfone 10は本体のスピーカーも優秀です。本体前面の上部と下部に計2つのスピーカーが搭載されているので、横向きにセットして動画などを試聴すると迫力ある音を楽しめます。
ただし、低音がかなり響くので、大きな音で鳴らすと、本体背面のパネルがかなり振動します。
それでは、ここからはZenfone 10を使った作例写真を何枚かアップします。
Zenfone 10:作例写真
Zenfone 10はデュアルカメラになっていて、広角と超広角です。画質的にはメインカメラ(広角)の方が上ですが、超広角カメラの方が色味は自然だったりします。
被写体によって違いはありますが、どちらかというとメインカメラの方が派手めな発色になる傾向が高いと思いました。
デジタルズームも可能なスマホですが、実用的なのは2倍までだと思います。
8倍までズームは可能ですが、やっぱり塗り絵っぽい画質になってしまうので、自分はあまり使わないかも。
個人的に凄いと思ったのはポートレートモードです。
見てください、この玉ボケ!輪郭も自然だし、こんな写真がスマホで撮れるなんて、めちゃくちゃ楽しいです。
明暗差の激しい場所でもしっかり描写していますし、なかなかいい感じだと思いませんか?
ただ、少しデメリットもあります。Zenfone 10は、シャッターを押してから写真が撮れるまで、少しタイムラグがあります。ですから、動いている被写体を狙った構図で撮るのは難しいです。
連写もあまりできないし、狙った構図で撮るために、上の写真は10本くらい電車を待って撮りました(笑)あと、他のスマホよりシャッター音が小さめなのもポイント高かったです。
ここからは夜の撮影です。スマホで夜の町を撮るとあまりキレイに撮れないことが多いのですが、Zenfone 10は、なかなか優秀でした。
歩きながらスナップ撮影しましたが、照明の白飛びも少ないし、ノイズはありますが、スマホで撮ってスマホで見るだけだったら、満足できる仕上がりでした。
ツインアプリが地味に便利
ASUSのスマホは、設定が細かくて、自分好みにカスタムできるのが魅力です。その中でも気に入ったのが「ツインアプリ」です。全てのアプリが対応しているわけではありませんが、この設定を使うと、一台の端末で、同じアプリを2つ利用できるようになります。
たとえば、Instagramを趣味アカウントとプライベートで使い分けている場合、アプリ内で切り替える必要がなく便利です。
まとめ
前モデルのZenfone 9もコンパクトでいいスマホでしたが、Zenfone 10はさらに使いやすく進化していました。個人的にスマホはワイヤレス充電が必須なので、そこもクリアしていますし、カメラもそこそこキレイ。なにより、全てのバランスが良いので使っていてストレスになることがないのが魅力でした。
例えばTwitterアプリの表示なんかは、iPhone 14 Proより滑らかでスムーズです。Android機でTwitterを使うと表示がカクカクして使いにくかったりしますが、Zenfone 10は全くそんなことを感じません。
音楽再生機能も優秀だし、通勤や通学で使うスマホとしてオススメです。詳しいスペックや価格などは公式サイトをチェックしてくださいませ。それじゃ!また!
付属品など
30W急速充電対応のACアダプターやケーブルが最初から付属しているのはありがたいポイント。
ケーブルも付属しています。
実際に装着するとこんな感じ。ケースも後から買わなくていいし、このあたりもASUSは親切ですね。