ロモグラフィーから2014年に発売された金色に輝く強烈な見た目のレンズをご存じでしょうか?1840年にウィーンでペッツヴァール氏が発明したポートレート用のレンズ「Petzvalレンズ」を現代に蘇らせたという「New Petzval 85 Art Lens」です。
ロモグラフィー「ペッツバールレンズ」New Petzval 85 Art Lens
今回このレンズをSH WALK(自分が主催している撮影会)でKanakoさんに見せてもらったのでパパッと記事にしていきます。Petzval 85 Art LensはNikon FマウントとCanon EFマウント用のレンズが発売されていてこちらはFマウント、今回使ったボディはNikon D750です。
真鍮製でインパクト抜群のルックスです。ペッツバールレンズの特徴は上部に絞りプレートを差し込む事で絞り値を変更出来る事です。今回はプレート無しでの撮影でしたが…強烈なボケ味を楽しみたいならプレートは必要ないかも。
次にフォーカスの調整ですが…ピントリングではなく、レンズ横にあるノブを使ってピントを合わせます。丸い部分ををクルクルと回してピントを合わせるので…持ちにくいしピントも合わせにくい…でも楽しい!そんなレンズです(笑)
New Petzval 85 Art Lens:ペッツバールレンズ作例写真
それでは早速「New Petzval 85 Art Lens」を使った作例写真を!
モデル:わかもとさくや
ピントがあった中心部分はシャープなんですが…背景は思いっきりグルグルボケです!レモン型のボケが強烈!!!これは凄い!!!
また被写体から背景までの距離によってボケ味もグッと変化します。背景は絵画のようで…人物だけ浮き出たような独特の描写はこのレンズでしか味わえない雰囲気。
日差しを浴びて光っている植え込みなどを背景に狙うとインパクト抜群の写真が撮れます。しかし…毎回強烈な写りが楽しめるわけではありません。普通に写る時もあるし、使いこなすのが難しいレンズだと思いました。
それとノブを使ってピントを合わせるので…動いている被写体を撮るのはかなり難しい(笑)でも、ロモのペッツバールレンズを使うとピントがあってない写真でも雰囲気があるので…ピントを気にせずバンバン撮るのも楽しいレンズですよ。
独特の渦巻くボケ効果を使いこなしたい場合は…背景の光や被写体との距離などを細かく頭にイメージしてから撮った方がいいんですが…個人的には何を撮っても楽しいレンズだと思いました。
ちなみにカラーバリエーションは真鍮とブラックの2種類。見た目のインパクトを重視しないのであれば…ブラックもオススメ。今回は静止画だけしか撮ってないんですが…このグルグルボケを使った動画も楽しそうだと思いました!それじゃ!また!