先日「【旅の思い出】写真も動画も撮りたいから2台体制に」という記事を書きました。α7IVは写真も動画も撮れる便利なカメラですが、旅行のときは2台体制にして「α7IV:写真」「DJI Pocket 2:動画」という感じで使い分けることにしました。
レンズは迷いに迷いましたが、最終的に選んだのはカールツァイスの『ZEISS Batis 2/40 CF』です。50mmより少し広い40mmという焦点距離のレンズで開放F値はF2です。
レンズフードを含めると大きく見えるレンズですが、重量は361gと比較的軽く、α7IVとセットで使うと約1kgなのでフルサイズのカメラにしては疲れにくい組み合わせだと思います。
まだレンズが届いて3日ですが、ファーストインプレッションは最高です。特に「ブラックミストフィルター」を装着して撮影した写真が抜群でした!なんというか…何を撮ってもいい感じに写るんです。
新しいレンズ、何を撮ってもいい感じに写る。買ってよかったなー!
α7IV / Batis 40mm F2 CF
ブラックミストNo.05 pic.twitter.com/Rkc2plZRee— ろんすた🧑🏻💻📸🎹 (@monestar) April 9, 2023
ということで、今回の記事ではカールツァイスの「ZEISS Batis 2/40 CF」をα7IVに装着して実際に使ってみた感想と作例写真を何枚かアップしていこうと思います。
カールツァイス ZEISS Batis 2/40 CF:外観レビュー
先ほども書きましたが、レンズフードを含めると比較的大きなレンズです。しかし、レンズフードを装着した全体的なデザインが最高です。滑らかで流れるようなフォルム、まじでカッコいいです。
レンズ側面にはZEISSのロゴ、そして『フォーカスリミッター』があります。「Full」「無限遠~0.4m」「0.5m~0.24m」の3種類から選べます。
この数値を見てお分かりのように、このレンズ、めちゃくちゃ寄れて、最短撮影距離は24cmです。基本は「FULL」で撮影すればOKですが、撮影用途に応じて合焦範囲を決め打ちすることで効率よくフォーカシングすることもできます。
フォーカスリングはゴムになっているので、マニュアルフォーカスでも使いやすいです。購入前に読んだレビューでは、ゴム部分にホコリが付きやすいと書かれていましたが、自分はあまり気にならなかったです。
このレンズは防塵防滴になっていますが、マウント部のシーリング加工がブルーになっていてオシャレです。
40mmのレンズは準広角になり、ディスタゴンの名称が付けられています。レンズ径は67mm、そして逆光耐性も強い「T*(ティースター)コーティング」です。自分は古い人間なので「T*」が付いているだけで、いいレンズ買ったなー!ってテンションが上がります(笑)
α7IVに装着するとこんな感じです。先ほど逆光耐性が強いと書きましたが、それはレンズフードを付けた状態での話であって、レンズフードなしだとフレアやゴーストが出やすくなります。ですから、レンズの性能重視ならレンズフードありがオススメ。でも、フレアが出ても、それはそれで味になるので、個人的には付けても付けなくてもどっちでもいいと思いました。
そして、このレンズもう一つの特徴は「有機ELディスプレイ」です。レンズ上部にディスプレイがあって、ここに距離指標が表示されるんです。
ファインダーを覗いて撮影していたら、全く見えないディスプレイですが…格好いいのがポイントです。使わなくてもいいんです。光って数字が変わっていくだけでおしゃれだから(笑)
レンズキャップなどを全て外した状態だとレンズとボディで1019gでした。フィルターなどを使えば多少重くなりますが、フルサイズのカメラとZEISSレンズの組み合わせと考えたら軽い方だと思います。
カールツァイス ZEISS Batis 2/40 CF:作例写真
今回アップする写真は全て、ZEISS Batis 2/40 CFに「ブラックミストNo.05」を装着しています。また、α7IVのクリエイティブルックを使って、さまざまな色味を試していますが、現像処理など一切してないJPEGの撮りっぱなしです。ブログ用にリサイズしましたが、RAW現像なしで雰囲気のある写真が撮れて大満足。
自分は室内で文房具や雑貨の写真を撮ることが多いので、難しいことを考えずグッと寄って撮れるのが嬉しいポイント。
ZEISSのレンズなのにマニュアルフォーカスじゃなく、手に持った小物にもAFでスッとピントが合うのは気持ちいいです。フルサイズのカメラらしいボケ味も最高。また、テーブルフォトでも大活躍してくれるレンズです。
とろっと溶けたチーズも美味しそうに写っていますし、手前も奥も雰囲気あるボケ方してますよね。何より近距離にピントが合うので、座ったまま無理せず撮影できるのが最高。
CoCo壱のカレーがこんなに美味しそうに撮れたの初めてかも(笑)
ここからは屋外ので試し撮りになります。色味はクリエイティブルックを使っていますが、今まで使ったどのレンズより濃厚な発色をします。
F8まで絞ってスタンダードで撮影しました。ブラックミストを付けているのでシャープさに欠けますが、緑が濃く、鮮やかな写真になりました。説明が難しいけど、目で見た景色よりBatis 40mmで撮った写真の方が楽しい思い出として記憶に残りそうな感じ。
グッと寄れるBatis 40mmですから、花の撮影も楽しかったです。
光を浴びた蝶々が飛んでいるような写真が撮れました。玉ボケの形や輪郭が目立つのが気になる方もいそうですが、自分はこの雰囲気が好きです。
ズームレンズも便利だし、SONY純正の単焦点レンズも好きだけど、Batis 40mmは個性があって好き。近所のお散歩でも、このレンズを使えば、他のレンズと違ってなんか楽しい。
まとめ
35mmじゃない、50mmでもない、40mmという絶妙な画角。フォーカスも早いし、最短撮影距離24mmでグッと寄った撮影もできるし、何より、このレンズじゃないと撮れない独特の空気感がある気がして、使い出して3日ですが、すでに買ってよかったと思ってます。
ちなみに…このレンズ、現在のAmazon価格は17万円です。しかし、発売から年数が経過しているので、中古市場は豊富ですし、自分は美品で89,800円で購入しました。かなりお買い得だった気がします。
とにかく、ミスト系フィルターとの組み合わせで日常フォトが楽しくなるレンズで、これから旅行やイベントで使うのが楽しみでワクワクしてます。それじゃ!また!