プログラマーやライターに人気の静電容量無接点方式キーボード「Happy Hacking Keyboard(通称:HHKB)」ですが、最上位モデルは36,850円と高額なので、静音じゃない31,900円のモデルにしようか、さらに安い26,950円のClassicにしようか迷ってしまう方も多いと思います。
今回の記事では、HHKB Professionalシリーズを3台持っている自分が「失敗しないHHKBの選び方」を紹介します。HHKBは他の高級キーボードと比較するとバリエーションが少なめですが、それでも16種類もあるので迷うのも当然だと思うんですよ。
HHKB Professionalシリーズ(現行モデル)
まず最初にHHKB Professionalシリーズには、3種類のモデルがあります。HYBRIDシリーズには日本語配列、英語配列が用意されていて、Classicは英語配列のみです。ですから「日本語配列」を使いたいなら必然的に『HYBRID Type-S』もしくは『HYBRID』から選ぶことになります。
- HYBRID Type-S(日本語配列・英語配列):無線、有線両対応
- HYBRID(日本語配列・英語配列):無線、有線両対応
- Classic(英語配列):有線のみ対応
次にBluetooth接続が可能なHHKBが「HYBRIDシリーズ」になります。例えば自宅に据え置きで使うから有線接続だけでOK!そんな方だったら「Classic」が安くておすすめ。(※ただし英語配列のみでキーマップ変更ツールには非対応)
最上位モデルのType-Sは、何が違うのか?
Type-Sは静音性が高く高速タイピングにも対応したモデルになっていて、ストロークも他のモデルと違います。
- HYBRID・Classic:4mmストローク
- HYBRID Type-S:3.8mmストローク
ストロークは本当に少しの差になりますが、これが実際にタイピングすると違いを感じます。Type-Sは軽くタイプするだけでも入力されるので、タイピングに自信がない人だと逆にミスタイプが増える可能性もあります。
また、打鍵感や打鍵音にも違いがあり、ここは好みになりますが、会社や外出先でHHKBを使いたいなら、静かなType-Sがおすすめです。逆に自宅だけで使うから打鍵音は多少大きくても大丈夫。そんな方なら無印HYBRIDでもOKだと思います。
ちなみに打鍵音ですが、これまでノートパソコンしか使ってない方だと「HHKB Type-S」でもカチャカチャうるさいと感じるかも。
では、無印HYBRIDとType-Sで、どれくらいタイピング音の大きさや雰囲気が違うのか?ここも気になりますよね。
Type-Sはコトコトとサクサクが混じった打鍵音で、無印HYBRIDはカチャカチャとポクポクとコトコトがミックスされたような打鍵音です。ちなみに、自分はClassicを無刻印のキーキャップに変えたHHKBが1番タイピングしていて気持ちいいです。
キーの数が少ない変態配列を使いこなすには?
HHKBは普通のキーボードよりキーの数が少なく、なおかつキー配列も特殊です。Aキーの隣にCtrlキーがあったり、英語配列には矢印キーすらありません。また「Fn」キーと組み合わせて使わないと打てないキーも多数あります。
ですから「Control」を使ったショートカットキーを覚えるとか、「Fn」キーを組み合わせたカーソル移動を覚えるとか、HHKBを快適に使うためには多少の努力が必要です。
しかし、HYBRIDシリーズを使えば、多少の不便は「キーマップ変更ツール」が解決してくれます。
ソフトを使うことで、自分の好きなキーを好きな場所に配置できるんです。MacでもWindowsでも簡単に使えるので便利なんですが、最初に書いたように「Classic」は「キーマップ変更ツール」に対応していません。ですから、変態配列をそのまま使うか、他社製のキーマップ変更ツールを使ってカスタムする必要があります。
HHKBがおすすめの職業
HHKBはキー配列も特殊で、慣れないと使いにくいキーボードだと思いますが、「A」~「Z」までの配列は普通のキーボードと同じです。ですから、文章やプログラムを大量にタイプするだけであれば、HHKBは打鍵感もよく、疲れにくく、最高のキーボードだと思います。
HHKBを使って満足している方の多くは、プログラマー、ライター、ブロガーなど、1日のタイピング量が半端なじゃない職業の方だと思います。
逆に、HHKBを買って失敗したと話している方の中で多いのは、表計算ソフトなど毎日使う方です。しかも、Excelで特殊なショートカットを多用する人は、かなりの確率でHHKBを手放しています。
無刻印の誘惑
HHKBにはキートップに刻印のない「無刻印モデル」があります。自分も無刻印キーキャップに変えて使っていますが、最初から無刻印モデルを買うのはオススメしません。その理由はHHKB独自の「Fn」コンビネーションがあるからです。無刻印だとFnとどのキーを組み合わせたらどんな機能が使えるのか視覚的に分かりません。
ですから、HHKBをある程度使い込んだ方がキーキャップだけ無刻印に変更する、もしくは2台目のHHKBから無刻印にする。そんな選び方がおすすめです。ちなみに無刻印HHKBのメリットはシンプルな見た目だけです(笑)基本的に使いにくいしデメリットしかありません。
まとめ
自分は最終的に3台のHHKBを買ってしまいましたが、今後はMacで「英語配列のClassic」、Windows用に「JIS配列の無印HYBRID」の2台にする予定です。Type-Sが史上最強のキーボードだと書かれたレビューが多いけど、HHKBの押下圧45gを滑らかにタイプできるのは無印HYBRIDかClassicだと思っているので、打鍵音の大きさに妥協できるなら少し安いHHKBでもいいのでは?と、思ってます。
以上、個人的な感想多めですが「失敗しないHHKBの選び方」をまとめてみました。最後に、本体カラーですが「墨」と「ホワイト」があり、キーキャップが違うだけですが、打鍵感が変わるらしいので、少し試してみたい気持ちになってます(笑)それじゃ!また!