何年もiPhoneばかり使っていると、新しいiPhoneを購入しても新鮮味がなく感動も薄れてしまいますが…今回発売になった「iPhone 12 Pro」は手にした瞬間『カッコいい…』と声が出るほど洗練されたデザインに仕上がっていました。
かつてのiPhone 4Sを彷彿とさせる直線的なデザイン、見る角度によって雰囲気が変化する磨りガラス(すりガラス)を採用した背面カバー、ボディカラーに合わせた鏡面仕上げが美しいスチールフレーム。
どこから見ても惚れ惚れするほどの完成度。今まで手にしたiPhoneの中だと「iPhone 12 Pro(パシフィックブルー)」がナンバーワンです。それくらい気に入りました。
iPhone 11 ProとiPhone 12 Proを比較
これまで使っていた「iPhone 11 Pro(ミッドナイトグリーン)」も高級感があり好きなデザインでしたが、サラッとした手触りの背面と滑らかに湾曲したフレームは片手で持つと滑りやすく若干不安でした。
iPhone 12 Proも同じような仕上げになっていますが、直線的なデザインに変更された事で片手持ちでも不安がなくしっかりホールド出来るんです。
これはケースを付けた時も同じで手に馴染むのは完全にiPhone 12 Proだと思います。特に親指をサイドに置いて持った時のフィット感は抜群です。ただ全体的なサイズ感は少しだけ12 Proの方が大きいので手が小さい女性だと片手操作が難しく感じる可能性はあります。
iPhone 12 Proのカメラについて
iPhone 12 Proはトリプルカメラを搭載したスマートフォンになっていて、超広角(F2.4)、広角(F1.6)、望遠(F2.0)、カメラを搭載しています。さらに右下に見えるのが「LiDARスキャナ(赤外線を使い奥行きを計測するセンサ)」です。
レンズの明るさも広角側がF1.8からF1.6と明るくなっていますし、撮影後にRAW情報を扱える「ProRAW」が搭載されています。
これまで以上にカメラを楽しめるiPhoneに仕上がっている印象でしたが…まだ「ProRAW」が使えない状況だと11Proと12Proの違いは少ないと感じました。
トリプルレンズを使った通常の撮影であればどちらも同じレベルの美しい写真が撮影出来ます。ですからカメラ性能で劇的な進化を感じたいのであればセンサーサイズも大きくセンサーシフト式の光学手ブレ補正を搭載した『iPhone 12 Pro Max』を選んだ方がいいかも。
左がiPhone 12 Pro、右がiPhone 11 Proで撮影した写真です。ポートレートモードを使った撮影になりますが色味や全体の雰囲気はかなり近い印象です。しかしこれまでのiPhoneが苦手だった細い線を伴う被写体を撮影した時は12 Proが力を発揮します。
左が12Pro、右が11Proです。分かりやすいようにトリミングしてみましょう。
12Proの処理も完璧ではありませんがボケの境界線をソフトフォーカス風に処理する事で滑らかな印象になっていますし、何より11Proのように細かい部分が消えて無くなる事はありません。
このようにポートレートモードに関しては確実に違いがありますが…それがLiDARスキャナを含むハードウェア的なものなのか?それとも12 Proにソフトウェアが最適化されたものなのか?この辺りは微妙に分かりにくい感じです。ただアップル公式がカメラ機能の説明に「LiDARスキャナを活用したナイトモードポートレート」と書いているので、ナイトポートレート使用時はLiDARスキャナが活用されているはずです。
iPhone 12 Proと11 Proのポートレートモードを比較したくて何枚も写真を撮ったけど…人物以外はLiDARスキャナ関係ない気がする。ソフトウェアが12 Proに最適化されてるだけかも。
LiDARスキャナで正面からスキャンして立体的に認識するなら人の顔が限界だと思うし普通の被写体じゃ無理だと思った。 pic.twitter.com/J3mVk1nwlx
— ろんすた@変デジ研究所 (@monestar) October 25, 2020
暗い場所での撮影について
これは両方iPhone 12 Proで撮影した写真になりますが、左側がiPhone本体に保存された写真で、右側はマイフォトストリーム経由でiMacに保存された写真になります。
マイフォトストリームにはiPhoneがソフトウェア的に加工前の写真が保存されるので違いが分かりやすいんですが…
iPhone 12 Proの暗所撮影時のノイズ除去は凄いと思います。ちょっとヌルッとツルッとした印象になりますが…スマホでパッと見た感じはかなりキレイに仕上がっている印象です。
星空が見えるような真っ暗な場所での撮影は試していませんが、夜の街はこれくらい明るくビビッドに撮れます。パッと撮ってパッとキレイな写真が撮れるのはiPhoneシリーズの魅力ですね。
ポートレートモードやナイトモードを多用するなら11 Proから12 Proに乗り換える意味があると思いますが…明るい場所をメインで超広角、広角、望遠を切り替えて撮影するだけだったら11 Proとさほど違いはない気もしました。
MagSafeは使わない
付属品やMagSafe(マグセーフ)についても少しだけ書いておきます。今回のiPhone 12 Proは付属品がグッと減りました。USB充電器もイヤホンもありません。初めて買うiPhoneが12 Proだった場合、別途USBーC対応の電源アダプタなどを買う必要があります。
また今回からQi規格の充電器のスイートスポットにマグネット装着する「MagSafe(マグセーフ)」が搭載されました。これにより様々なアクセサリーが使えるようになっています。
新しいもの好きな自分としては「使ってみたい!」と思いましたが…実際に運用することを考えると「毎回マグネットで装着されると取り外しが面倒」「ケース無しで使った時にMagSafeと本体が擦れる事で細かい傷が付きそう」などなどあまり魅力を感じなかったのでMagSafeは使わない事にしました。
ただし今後サードパーティー製の便利なアイテムが発売されたら使う可能性大です。
指紋ベタベタはNO!
本体サイドは鏡面仕上げで美しいと書きましたが…指紋はめちゃくちゃ目立ちます。自分はケースを付けるので気になりませんが…そのままで使いたい方は注意が必要ですね。
と、あれこれ書いてきましたが…だんだんデメリットが多くなってきました。それでも自分の中でiPhone 12 Proはナンバーワンです!その理由は…
なんだかんだでイケメンが好き
やっぱりこのデザインです。手にした瞬間「カッコいい!」と感じたあの気持ちは今までのiPhoneでナンバーワン。毎日手にするアイテムなのでデザインが好きって大切だと思います。
もちろんアプリの起動やスピードもサクサクで使い勝手は抜群です。マグセーフは使わなければ今までのiPhoneと同じ運用が可能ですし「指紋ベタベタ問題」だけがネックですが…それ以外はおすすめ度大のiPhoneに仕上がっていると思います!
以上、iPhone 12 Proを少しだけ使ってみた感想を書いてみました。カメラ機能などはまた細かくレビューしますね。それじゃ!また!
光の当たる角度によって色味が変わるので写真撮るのが難しい…
それにしても今回のiPhoneは抜群にかっこいいね。個人的にはナンバーワンかも。予想以上だった! pic.twitter.com/Umm2Y5HtD5
— ろんすた@変デジ研究所 (@monestar) October 23, 2020