ニコンのAPS-C (DXフォーマット) ミラーレスカメラ「Z 30」を購入して4ヶ月になりました。今回の記事では「Z 30」と「Z 50」を比較して、どこが違うのか？そして、どちらのカメラがおすすめなのか？実際に購入して感じたことを簡単にまとめていきます。
「Z 30」と「Z 50」を比較してみた
左が「Z 50」、右が「Z 30」です。まず、パッと見て分かる違いは「ファインダー」です。「Z 30」にはファインダーやストロボがありません。その分、ボディが軽くなっています。
- Z 50：約395g（本体のみ）
- Z 30：約350g（本体のみ）
ファインダーがない「Z 30」は、本体サイズもコンパクトなので、スナップ撮影をメインに考えている方でもバッグに入れて持ち運びしやすいカメラに仕上がっています。ただし、よく晴れた日の屋外での撮影になるとファインダーがある「Z 50」の方が見やすく撮影しやすいです。
ボタン類の配置も微妙に違います。「Z 50」は、DISPボタンや拡大縮小ボタンがディスプレイのタッチパネル内に配置されている特殊な仕様ですが、「Z 30」は、ニコンのフルサイズZ 6IIなどと似たような配置になっています。
ですから、価格の安いAPS-Cからフルサイズにステップアップしたときに、違和感なく使えるのは「Z 30」だと思います。とはいえ自分は「Z 50」に慣れてしまったので「Z 30」を使うとボタンの位置に戸惑うことがあります。
とはいえDISPボタンは、やっぱり「Z 30」の方が使いやすいし、静止画と動画の切り替えスイッチも「Z 30」の方が分かりやすく便利です。
「Z 30」は、動画撮影用の赤いボタンが大きく押しやすくなっています。どちらもグリップが深く持ちやすいので、スナップ撮影に最適です。ニコンには「Z fc」というAPS-Cミラーレスカメラもありますが、単純に持ちやすく撮影しやすいカメラという視点で考えると「Z 30」や「Z 50」の方が上だと思います。
細かな違いですが、ストラップホルダーにも違いがあります。「Z 50」は昔ながらの三角環で「Z 30」はフラットタイプです。動画撮影をメインで考えると、カチャカチャ音が鳴らない「Z 30」の方が使いやすいです。
左が「Z 50」右が「Z 30」です。「Z 30」はバリアングル液晶、「Z 50」はチルト式です。自撮りで動画を撮りたいなら絶対に「Z 30」が便利ですが、静止画撮影時は「Z 50」の方が見やすかったりします。その理由は液晶モニターの大きさです。
- Z 50：3.2型TFT液晶モニター
- Z 30：3.0型TFT液晶モニター
「Z 50」の方が少しだけモニターが大きいので、ピントや構図など細かい部分の確認がやりやすいです。本当に少しの違いですが、両方のカメラを使っていると意外と違いを感じます。
「Z 30」は、Vlogなどの動画撮影に特化したカメラに仕上がっているので、動画をメインにしたいなら「Z 30」がおすすめです。
- Z 50：通常動画の 1 回に撮影できる時間は、最長29分59秒
- Z 30：1回の撮影で最長125分の長時間記録が可能
「Z 50」は最長29分59秒までしか動画が撮れません。ですから、長回しで動画を撮りたいなら「Z 30」になります。とはいえ「Z 30」は付属バッテリーのみで撮影すると最長約75分でバッテリーが無くなってしまいます。ですから、長時間の撮影にはUSB-C端子を使った給電が必要になります。
USB-C端子を使った給電ですが、「Z 50」はMicro-B端子で給電には対応していません。「Z 50」でもキレイな動画が撮れますが、やっぱり細かい部分の仕様が少し古いんですよね。
まとめ
ニコンのカメラはスマホ連携も抜群なので、ブログの写真や日常のスナップは、Nikon Z 50に「NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR」という便利ズームを装着して撮影することがほとんどです。今後「Z 50」の後継機が発売されるまでは、このカメラを使い続ける予定です。
Nikon Z 30は、ちょっとしたVlog撮影に使えて便利なカメラなんですが、自分よりツマーがお気に入りのカメラなので、メインで使うのはツマーになりそうです。というわけで、最近は夫婦でニコンのカメラを持ち歩いて撮影することが増えました。
ニコンの純正レンズは、どれも写りがいいし、少しずつAPS-C用のレンズも増えてきたし「Z 50」も「Z 30」も、もっと人気が出ていいカメラだと思うんですけど、あまり使っている人を見かけないし、あまり人気が無いのかな？
とにかく、どちらもお気に入りのカメラなので、今回の記事が購入前の方の参考になると嬉しいです。それじゃ！また！
