最近、「ながら聴き」できるオープンイヤー型イヤホンが人気ですが、Shokzさんから『Shokz OpenFit 2』をご提供いただいたので、さっそくレビューしていきます!

Shokzといえば骨伝導タイプのイヤホンが有名です。自分もAfterShokz時代(以前は社名が違った)に「AfterShokz Aeropex」を購入し、レビューを書いたことがあります。使い勝手がよく、お気に入りのイヤホンでした。
今回紹介する「OpenFit 2」は、その名の通り「OpenFit」の後継機で、骨伝導ではなくオープンイヤー型のワイヤレスイヤホンです。デザインの完成度が高く、高音質との口コミも多い最新モデルです。
Shokz OpenFit 2 レビュー

開封して中身をチェックすると、イヤホン本体が収納された充電ケース、USB-Cケーブル、ユーザーマニュアルなどが入っていました。説明書は日本語でも書かれているので安心です。


充電ケースは丸っこくて可愛いデザインです。充電はUSB-C端子による有線接続のみで、ワイヤレス充電には対応していません。
充電ですが、前モデルよりバッテリー持ちが大幅に向上し、充電ケースを併用すれば最大48時間のリスニングが可能。本体のみでは最大11時間連続再生でき、10分の急速充電で約2時間使用できます。

イヤホン本体はこんな感じで収納されています。初回起動時は蓋を開くと自動でペアリングモードになります。ケースのライトが緑とオレンジで点滅していたら、スマホ側のBluetooth設定から「OpenFit 2 by Shokz」を選択して接続します。

これですぐに音楽を楽しめますが「Shokz」の専用アプリを使うことで、細かな設定やファームウェアアップデートが可能になるので、まずはダウンロードしましょう。

初回起動時のファームウェアは「EU_V_03」で、2025年3月25日の最新ファームウェアは「EU_V_05」でした。音漏れを軽減するイコライザーの設定があるのですが、これを使うためには最新のファームウェアにする必要があるので、購入後は、まずアップデートするのがおすすめです。
本体のデザインや操作方法

イヤホン本体のデザインはこんな感じです。耳に引っ掛けて使うタイプのイヤホンですが「Shokz Ultra-Soft Silicone 2.0」という新素材を採用しているので、装着時の肌触りがソフトで形状や重心もよく考えられていて、長時間の使用でも疲れにくいです。

耳の中に入れず、外側のスピーカーから音が聞こえる構造になっています。こういうオープンイヤー型だと音質はイマイチだと思われがちですが、こちらは17.3mm相当のダイナミックドライバーを採用しているので予想以上の高音質でした。

イヤホン本体に「物理ボタン」があるのがポイントです。前モデルは「タッチコントロール」だけだったので、第二世代になって、より操作しやすくなりました。OpenFit 2は「物理ボタン」と「タッチコントロール」の両方が使えるんです。

アプリを使うことで、物理ボタンとタッチコントロールのカスタムも可能です。

タッチコントロールは、本体の小さな突起が目印になっているので、目視せずに操作しやすいのもポイントです。ただし、長押しで音声アシスタントを起動する設定しか選べないため、Siriなどを使わない場合はオフにしておくと誤操作を防げて安心です。

OpenFit 2は「マルチペアリング」に対応しており、スマホとパソコンの両方に接続可能。例えば、パソコンで音楽を聴いているときにスマホに着信があると、自動で切り替わり通話できます。最近はマルチペアリング対応のイヤホンが増えてきましたが、やっぱり便利ですよね。

イコライザーモードが簡単で便利

アプリを起動すると、デフォルトの「スタンダード」イコライザーが設定されており、これだけで十分な高音質を楽しめます。さらに、「低音強め」「プライベート」などの便利なプリセットも用意されているので、自分好みにカスタマイズすることも可能です。

OpenFit 2の基本的な音質は、全体的にフラットで聴きやすいのであまりカスタムしなくてもいいと思いました。音楽も動画もポッドキャストも平均的に聴きやすいのは「スタンダード」になるので、自分はずっとスタンダードにして使っています。
ただし、オープンイヤー型の宿命でもある「音漏れ」が気になる場合は、「プライベート」というプリセットを使うと、音漏れしやすい高周波出力を調整してくれます。
もちろん、大音量では完全に防ぐことはできませんが、音量が40〜50%程度であれば、テレビのついた部屋でテーブルを挟んだ向かい側(約1.5m〜2mほど)の距離では、ほとんど音漏れを感じません。また、30%程度の音量であれば、静かな部屋でも気にならないレベルだと思いました。

ちなみに、アプリには「イヤホンを探す」機能も搭載されています。例えば、片方のイヤホンが見当たらないときに、イヤホンから音を鳴らして探すことが可能です。ただし、この機能はデバイスと接続されているときのみ有効なので、使用できる場面が限られます。

まとめ

ランニングをすると、落ちるほどではありませんが、少しだけイヤホンが揺れることが気になったくらいで、装着感や音質などはオープンエアー型のイヤホンの中でもトップクラスだと思います。
デザインも可愛くて、物理ボタンがあるので操作性も抜群ですし、自宅での「ながら聴き」が気になっている方がいたら、ぜひチェックしてください。それじゃ!また!
