FUJIFILMの高級コンパクトデジカメ「X100V」のファームウェアが更新され「バージョン: 2.00」になりました。これにより様々な機能が追加されましたが、個人的に最高だと思ったのは「動画撮影時にNDフィルターが使えるようになった」ことです。X100Vは動画撮影が得意なカメラではありませんが、APC-Cセンサーならではの背景ボケを使った映像表現をVLOGの1シーンとして使うのはありだと思うんですよ。
しかし、これまでは動画撮影で内蔵NDフィルターが使えなかったので明るい屋外で絞り開放で撮影すると白飛びした映像になってしまいました。それが…今回のアップデートで解消されるんです!これは魅力的!
【X100V】ファームウェアアップデートのやり方
まずはお手持ちのX100Vのファームウェアバージョンを確認しましょう。やり方なんですが、カメラの「DISP/BACK」ボタンを押したまま、カメラの電源を入れるとファームウエアのバージョンを確認できます。
次にX100Vでフォーマットしたメモリーカードにファームウェアをダウンロードします。(ダウンロードページ)
ちなみに今回のやり方は全てMacでのスクリーンショットになります。
フォーマットしたメモリーカードに、ダウンロードした「FPUPDATE.DAT」をコピーします。コピーが終わったらメモリーカードをX100Vに入れます。
先ほどと同じようにカメラの「DISP/BACK」ボタンを押したまま、カメラの電源を入れます。この状態で「MENU/OK」ボタンを押せばバージョンアップがスタートします。
次に「実行」を選択して「MENU/OK」ボタンを押すだけです。あとはしばらく待つだけ。
これでバージョン2.00になりました!今回のアップデートで更新された内容はこちらになります。
1:新たに「FUJIFILM X Webcam」に対応
お手持ちのパソコンにFUJIFILM X Webcam」(以下、「X Webcam」)をインストールし、「X100V」をUSB接続することで手軽に高画質なオンラインミーティングを設営頂けます。*1当社独自の色調表現である「フィルムシミュレーション」を使用でき、高性能ミラーレスデジタルカメラならではの描写でオンラインミーティングを行えます。
*1パソコンからの操作によるカメラの設定変更には非対応です。2:動画撮影時にNDフィルターがご使用可能に
静止画だけでなく動画撮影時にも内蔵のNDフィルターをご使用いただけるようになりました。 光量が多い環境で開放側の絞りを使っての撮影や、シャッタースピードを遅くするときに有効です。3:ブライトフレームの補正位置記憶機能を追加
光学ファインダー撮影時に、シャッターボタンを半押しすると、実際の撮影範囲にブライトフレームが移動しますが、移動したブライトフレームの位置を記憶するかどうかを設定できるようになりました。繰り返し近距離撮影する場合などにONに設定しておくと、ピントを合わせた後の再フレーミングが不要になりテンポの良い撮影を実現します。4:各種機能の拡充
1)静止画撮影におけるデジタルテレコンバーターの使用時にJPEGだけでなくRAWデータとしても記録可能になりました。
2)Jpeg + RAWでの記録画像にレーティングをつけるとJpegだけでなくRAWデータにもレーティングが付与されるようになりました。
3)ファンクションボタンの割り当て可能な機能に「スポット 測光固定」が追加になりました。
4)セットアップメニューの操作ボタン・ダイヤル設定 > ロック >機能別ロック設定で選べる項目のファインダー 切換レバーの内容が変更になりました。
5)EF-X500をコマンダーとして使用する多灯撮影において、一部のグループが正しく発光しない場合がある不具合を修正しました。EF-X500をコマンダー、EF-60をリモートフラッシュとしてお使いになる場合も、本ファームウエアアップデートを適用してください。5:その他軽微な不具合を修正
動画撮影時にNDフィルター追加だけじゃなく、便利な機能が追加されているのでX100Vユーザーはアップデート必須です!ぜひチェックを。それじゃ!また!