ソニーから新しく発売されたワイヤレスマイク「ECM-W2BT」を購入しました。通常のマイクであればカメラとマイクをケーブルで接続する必要がありますが、ECM-W2BTはソニー独自のマルチインターフェースシューを利用することで、ケーブルレスで使えます。しかもワイヤレスマイクです!これは最高に便利だと思います。
ソニー純正ワイヤレスマイク「ECM-W2BT」レビュー
今回購入したのはワイヤレスマイク「ECM-W2BT」と、小型ラべリアマイク「ECM-LV1」になります。この2つは、組み合わせて使えるのでセットで買ってみました。それではECM-W2BTを開封して中身を紹介していきます。
マイク本体、レシーバー、マイクケーブル、充電ケーブル、ウインドスクリーン、専用ポーチ、端子保護ホルダー、あとは説明書や保証書が入っていました。
地味に便利だと思ったのは「端子保護ホルダー」です。マイクとレシーバーをセットで装着できるので持ち運ぶときに便利なアイテムです。ちなみにマイクだけをセットすると簡易的なスタンドとしても使用可能です。
こういう細かいアイテムまでしっかりと作られているのはさすがソニー純正ですね。
そして…デジタルオーディオインターフェースに対応したMIシューを搭載するカメラと組み合わせて使うと、収音から録音まですべてデジタル対応になるのでノイズの少ない高音質収録を実現してくれます。ただし、この機能に対応しているカメラは「FX3/α1/α9 II/α7R IV/α7S III/α7C」だけになります。
その他のアナログ対応MIシューカメラでは、本体のスイッチを「analog」に切り替えることで対応可能です。わが家の場合はVLOGCAM ZV-1がアナログ対応MIシューカメラでした。
それではマイク本体のデザインや端子類を確認していきましょう。
充電に使用する端子はMicroUSBです。その隣にあるのが「MIC OUT」の端子です。
先ほど書いたようにデジタルオーディオインターフェースに対応したMIシュー搭載カメラを使う場合は「DIGITAL」を選択、アナログ対応MIシューカメラの場合は「ANALOG」を選択します。
右側のスイッチで集音モードを切り替えることができます。
- MIC:被写体の音声のみ録音
- MIX:被写体と撮影者両方の音声を録音
- RCVR:撮影者の音声のみ録音
レシーバー側にもマイクがあるのもポイントです。被写体と撮影者両方の音声を録音できるので、インタビュー的な動画撮影でも使えます。
丸で囲んだ部分がレシーバーのマイクです。ただし、このマイクはそこまで高音質ではないのでトランスミッター側をメインで使うのがおすすめ。
電源を入れるとレシーバー前面のLEDが光ります。LINKと書かれた青いLEDは、マイクと接続するまでは点滅、接続後は点灯に切り替わるので接続状態が分かりやすくミスも少ないと思います。次はマイク側をチェックします。
こちらがマイク(トランスミッター)になります。シンプルなデザインで比較的サイズも小さめです。(サイズ:30.6×67.6×19mm)
左から充電用端子、アッテネーター機能、電源スイッチです。ATT(アッテネーター機能)は、音が大きすぎる場合に使います。カメラのレベルメーターをチェックして大きすぎると思ったら、10dB、20dBの順番で試してちょうどいい音量にセットします。
本体にはクリップが付いているので洋服などに挟んで使えます。
レシーバー側も電源がオンになっていれば、マイクの電源を入れるだけでペアリングされて「LINK」が点灯します。細かな設定は必要なく本当に簡単です!
付属のウインドスクリーンですが、他のワイヤレスマイクより考えられた作りになっています。ウインドスクリーン側に突起があり、これを3.5mmステレオミニの外部マイク入力端子に差し込むことで固定されます。
しっかりカチッと装着されるので普通に使っていて落下することはなさそうです。ちなみに同じようなワイヤレスマイクで人気の「RODE Wireless GO」は、付属のウインドスクリーンが外れやすいと評判なので…ここはECM-W2BTの方が有利かなと思いました。
ラベリアマイクロホン:ECM-LV1
ECM-W2BTとセットで使うことも可能な、ラベリアマイクロホン「ECM-LV1」の外観もチェックします。
小型のマイクで、洋服などにクリップでセットして使います。ステレオ集音が可能なのもポイントです。
ウインドスクリーンも付属しているので、風が強い屋外での集音でも安心です。
ECM-W2BTに取り付けるとこんな感じです。トランスミッターをポケットなどに入れて、ピンマイクを胸元にセットすればマイクが目立たず撮影出来ます。
VLOGCAM ZV-1とECM-W2BTの組み合わせ
わが家のメインカメラはα7Cになるので、デジタルで高音質な録音も可能なんですが、サブ機のVLOGCAM ZV-1はアナログ対応になります。ということでZV-1にもECM-W2BTを装着してみました。
コンパクトなカメラに装着した見た目は抜群です!これなら屋外でVLOG撮影するときも目立たず使いやすいと思います。
VLOGCAM ZV-1で使う場合は、本体のスイッチを「ANALOG」にセットします。実際に使ってみましたが、アナログ収録でもクリアな音質でした。ソニーのカメラだったらアナログでもある程度の音質になるのかな?
ちなみにANALOG対応機種でレシーバーを使う場合は、マルチインターフェースシューからの電源供給がないので連続3時間までの使用になります。逆に給電可能なカメラに関しては連続18時間使えるので最強です。(※マイク本体は最長9時間の連続使用が可能)
レビュー動画(ファーストインプレッション)
最後に「ECM-W2BT」を開封して、実際にテスト撮影した動画を貼っておきます。使用するカメラや被写体の声量によってゲイン調整が変わると思いますが、α7Cで使った場合はECM-W2BTのATT機能を10dBにセットして、編集時に少しだけボリュームを上げるのがホワイトノイズも目立たずクリアな音質になると思いました。
今回のまとめとしては、やっぱりマイクとカメラをケーブルで繋がず簡単に使えるのが便利だと思いました。音質も悪くないと思うので、広い部屋で自分の声が反響して困っている方や、屋外でのVLOG撮影でクリアな声を収録したい方など、幅広い層におすすめできるワイヤレスマイクだと思います!
まだまだ使い始めたばかりなので…他のカメラや対談形式の動画などもテストしてまた記事にしようと思います。それじゃ!また!