ここ最近の生成AIの進化、すごくないですか?写真のようにリアルな画像を作れるだけでなく、動画生成AIや音楽生成AIも一気にレベルアップしてきました。
今回は Nano Banana Pro、Veo 3.1、Suno AI を使って、生成AIだけでMV風の動画を制作してみました。
バンド名は「ザ・ハイ・ソックス」、曲名は「放課後ラプソディー」です(笑)この記事では、実際にどんな手順でAI MVを作ったのか、画像生成 → 動画生成 → 音楽生成の流れを簡単に説明します。
画像と動画はAdobe Fireflyで作成

自分は、Adobe CCを契約しているので「Adobe Firefly」が使えます。
Fireflyの中には、Googleの最新モデルであるNano Banana ProやVeo 3.1が組み込まれていて、追加料金なしで使える状態になっていました。
Geminiの有料プランを使わないと、これらのモデルは使えないと思っていたので、Adobe CCユーザーでよかったです。ただし、Nano Banana Proを無制限で使えるのは12月15日までになりますし、動画生成のVeo 3.1を使うと1本400クレジット消費するので注意が必要です。
Nano Banana Proで90年代っぽい写真を作る

まずは、バンドのメインメンバーになる女子高生の画像を作りました。使ったプロンプトはこんな感じ。
90年代のバンドブーム時代に女子高生だった女の子、私立の制服でショートカット、メガネをかけています。少し強気な表情ですが、子供っぽさも残っています。
背景のポスターなどは意味不明な単語もありますが、イメージしていた写真が一回で完成して驚きました。
次に、この女子をギターボーカルにしたバンドを作りました。先ほどの写真を添付しただけで、プロンプトも簡単です。

Veo 3.1で写真から動画を生成

次はAdobe Fireflyの中で動画を生成します。使うモデルは「Veo 3.1」にしました。他のモデルも選べて、消費クレジットも違いますが、少し前から「Veo 3.1」が気になっていたのでこちらを選びました。
プロンプトはシンプルに「このバンドが演奏しているシーン」と書いただけです。以前の動画生成AIって、移動したり、向きが変わると顔が変わったり、手が増えたりしましたが…最新のモデルは優秀ですね。めっちゃ自然です。
Suno AIを使ってバンドの音源を作る

動画は無音で作ったので、この上にバンドの音源を追加します。そのために使ったのは「Suno AI」です。手軽にオリジナルの楽曲を制作できる音楽生成AIツールです。使ったプロンプトはこちらもシンプル。
ブルーハーツが好きな女子高生バンド
ボーカルは女の子
これだけです。注意点としては無料プランで作った楽曲は商用利用できないことです。自分はSuno AIのProプラン(月額1,500円)で生成しました。
いい曲ができたので、ぜひ最後まで聴いてください↓
Final Cut ProでMV編集

最後に作った素材をFinal Cut Proに読み込んで11秒の動画に仕上げました。今回はテストで作った動画なので、映像と音楽がリップシンクしていませんが、違う動画生成AIを使えば、もっと本格的なMVが作れそうです。
生成AIを使ったMV制作は、時間が溶けていくほど楽しいので、ハマりすぎないように気をつけて、このバンドの次回作も作ってみたいです。それじゃ!また!

