Appleが「Final Cut Pro」の新バージョンを発表し、最新版「Final Cut Pro 11」が登場しました。今回のアップデートでは、「マグネティックマスク」や「キャプションの文字起こし」、さらに「空間ビデオの編集」など、強力な新機能が満載で、映像クリエイターにとって大きなインパクトを与える内容となっています。
期待していた「キャプションに文字起こし」機能ですが、残念ながら現時点では日本語に対応していません。Apple Intelligenceが日本語対応するまでは、利用できない可能性が高そうです。また、字幕をテロップとして使うには、別のプラグインが必要になるため、自動で字幕を付けるような編集は、もう少し先になりそうですね。
マグネティックマスクが便利だった!
今回のアップデートで感動したのは「マグネティックマスク」です。グリーンバックなどを使わなくても、自動で被写体を認識して切り抜くことが可能です。動画でこれができるのは本当に画期的です。
AIにより強化されたまったく新しいマスクで自由に創造力を広げましょう。このマスクを使うと、グリーンスクリーン、時間のかかる手動でのトラッキングやロトスコープを使わずに、人やオブジェクトを背景から簡単に分離できます。
例えば、同じ動画を上下に並べて、上部の動画の人物にマグネティックマスクを適用します。次に、その2つの動画の間にテキストを配置。これだけで、人物がテキストの前を歩くような演出が簡単にできるんです。
以前なら、こんな編集は1フレームずつコツコツ手作業でやるしかなかったので、まじで感動レベルでした。
Final Cut Proは買い切りのアプリなので、サブスクのように毎月料金がかかる心配がありません。しかも、今回のような大型アップデートも無料で提供されるので、Macで動画編集をしている方なら、持っていて損はないアプリだと思います。
自分は14インチのMacBook Pro(M1 Pro, 2021)を使っていますが、短い動画であれば、さほど時間をかけずに編集ができました。ただ、M4チップ搭載の最新モデルなら、さらにNeural Engineの性能を活かしたスムーズな編集ができる気がします。
来年、Apple Intelligenceが日本語に対応したら、最新機種が欲しくなる可能性が高いですね。危ない。物欲……。