自分が愛用しているNikon Z50はZマウントを採用したミラーレスカメラになりますが、フルサイズではなくAPS-Cセンサー(ニコンではDXフォーマット)を搭載しています。操作性も抜群で使いやすいカメラなんですが、APS-C用のZマウントレンズってほとんど発売されていないんですよ。
ですから、他社製のレンズを使う場合はマウントアダプターが必要になり、コンパクトなZ50でも全体的なサイズが大きくなりがちです。
しかし、今回紹介する「Pergear 10mm F8」はオリンパスのボディキャップレンズと似た雰囲気の超薄型パンケーキレンズに仕上がっています。しかも、ZマウントでAPS-Cフォーマット対応です!
Pergear 10mm F8:外観レビュー
パッケージはこんな感じです。レンズが小さいので外箱もかなりコンパクト。ちなみにAmazonで購入したんですが、レンズが封筒に入って届くのは初めてで驚きました(笑)
レンズが封筒に入って届くの初めて(笑) pic.twitter.com/44fiiCNKJE
— ろんすた@変デジ研究所📸 (@monestar) May 8, 2021
全て英語になりますが、簡単な説明書も入っていました。基本的なスペックは以下の通り。
- タイプ:10mm F8
- レンズ構成:4群5枚
- 焦点距離:f = 10mm
- 35mmフォーマット相当:15mm(Nikon)
- 画角:150°
- 最大絞り:F8
- 最小絞り:F8
- フォーカス範囲:約30cm/0.98ft-∞
- 形寸法:ø55mmx10mm
- 重量(キャップとフードを除く):約80g
価格は7,900円で、自分が買ったZマウント以外に、ソニーEマウント、富士フイルムXマウント、マイクロフォーサーズ、から選べるようになっています。APS-Cだと15mm相当なんですが、マイクロフォーサーズだと20mmになってしまいます。ですから、広々とした画角を楽しみたいならAPS-C機で使うのがオススメ。
Pergearのロゴが描かれたメタルレンズキャップが付属しています。7,900円と激安のレンズになりますが、予想より重くて高級感があります。とはいえ…価格なりの怪しい部分も満載です(笑)
全体的なデザインはこんな感じ。レンズ下にフォーカスを合わせるレバーがあり0.3m〜無限遠で使えます。
中心部分に矢印マークがありますが…これが微妙にズレています。さらに接着剤なのか何なのか分かりませんが…謎の汚れが付着していました。ちなみにカメラにレンズを装着するとロゴマークも真ん中じゃないんですよ。
分かりますか?ボディのNikonマークとPergearのロゴが思いっきりズレてます(笑)とはいえ、Nikon Z50に装着したルックスは可愛くて気に入りました!
それではNikon Z50にPergear 10mm F8を取り付けて試し撮りした写真を何枚か貼っていきます。撮影場所は愛知県蒲郡市の竹島です。最近お気に入りのスクーター「ジョルノ」で原付ツーリングしながら撮ってきた写真です。
Pergear 10mm F8:作例写真
今回の写真はNikon Z50のピクチャーコントロールから「ビビッド」を使ったJPEGの撮って出しです。鮮やかでポップな色味と、湾曲してデフォルメ感が増した独特の雰囲気は撮影していて楽しかったです。
ちなみに被写体を下からあおって撮るとこんな感じですが、同じスクーターでも中心部分に配置して撮影すると、普通に超広角レンズで撮影した雰囲気になります。
次の写真はマニュアルフォーカスレバーを最短撮影距離に設定して撮った写真です。F8固定のレンズになるので、ファインダー内ではパンフォーカスっぽく見えましたが…家に帰ってパソコンで確認したら、しっかりと花にピントが合っていました。
ほんのり背景もボケるので、レバーを使ってじっくり撮影するのもありだと思いました。
このレンズを使って驚いたのは歪みの少なさと中心部分のシャープさです!安いレンズだと周辺が歪みまくってふんわりした写りになりますが…Pergear 10mm F8は全体的にシャープなんですよ。
左右対称で中心部分をしっかりと意識すればビシッとした写真も撮れますし…少しだけ被写体に近づけば歪みを生かした魚眼レンズっぽい写真も楽しめます。
次々写真をアップしていますが、この橋を渡っていくと竹島に到着します。
島の周りには遊歩道があります。上の写真もフォーカスレバーを0.5mくらいに設定して撮りました。意外とピント合ってますね。で、次の写真ですが…ピントレバーを戻すのを忘れて撮ってしまいました。
上部に写っている葉っぱにピントが合って、奥の風景はピンボケに。こんな感じで微妙な失敗写真も多かったPergear 10mm F8ですが…それがまた味だと思うんです。
次の写真も微妙にピントが外れていますが、これくらいのボケ写真ってオートフォーカスのレンズを使っていると、ほとんどありませんからね。
ここからはPergear 10mm F8を使って、竹島で撮影した写真を連続で貼っていきますね。
しばらく歩きながら撮影していると、このレンズは光と影を写すと面白いことに気が付きました。予想よりシャープなレンズだと書きましたが、逆光で撮った時や微妙な陰影はオールドレンズっぽい雰囲気を醸し出すんですよ。
特に面白いのはフレアです。光が差し込むとシャワーのような光が現れます!
この雰囲気…最高に好きです(笑)
まとめ
Nikon Z50はAPS-C用の純正レンズが2本しかなく、マウントアダプターを持っていないとレンズの選択肢が少なくて困るカメラになりますが、今回レビューしたPergear 10mm F8のような安くて面白いレンズを持っているとしばらく楽しめそうだなって思いました。
特にPergear 10mm F8はコンパクトなレンズになるので、出かける時にカメラバッグに放り込んでおけば撮影の幅が広がって楽しそう!これは買ってよかったです。それじゃ!また!