東プレのRealforce 91Uを手に入れてから、タイピングの気持ちよさ、そして疲れにくさに衝撃を受けてしまい…すっかりキーボード沼に落ちてしまった@monestarです。
Realforceは毎日使っていてすごく好きなキーボードなんですが、しばらく使っていると「もう少し小さくて無線タイプのRealforceがあれば最高なのに」と思ってしまい…
国内でそれっぽいキーボードを探すとHHKB Professional BTという機種になりますが…ちょっと特殊なキー配列になりますし価格も約3万円と高額です。
安くてBluetoothが使える静電容量無接点方式のキーボードはないのか調べて発見したのが今回レビューする「Plum Niz keyboard」という中華キーボードです。
NiZ 静電容量無接点方式 35g荷重 「Plum Nano 75」
日本のアマゾンで購入しましたが発送は中国のLANCERTECHという会社で10月1日に注文して届いたのは10月12日でした。
外箱にはQRコードが表示されていますが、一つは取扱説明書、もう一つはWindowsで使うときの専用ソフトウェアダウンロードページへのURLです。
75キーという事でコンパクトで可愛いキーボードになっています。
まず、Plum75の特徴ですがキーボード側の操作で最大三台までのBluetoothデバイスの接続を記憶出来ることです。
Fn+F10〜F12を使うことでiMac、iPad、Androidスマホなど…一台のキーボードで複数のデバイスを切り替えて使えるのはHHKBに無い魅力だと思います。
ファンクションキーを使うことでキーサイドに描かれたアイコンの機能が使えるようになります。例えばFnキーを押しながら右Altキーを押せば音量を下げる事ができます。Fnキーを押しながらPでHomeだったり…覚えるのが大変ですが慣れれば便利に使えそうな機能だと思いました。
さらに左側にあるキーをチェックすると謎なアイコンが並んでいます。マウスのアイコンが書かれていますが、これFnキーと一緒に使う事でキーボードだけでマウス操作が可能になるんです。
ものすごく使いにくいんですが…マウスがなくてもキーボードだけで操作できるのは何かの時に役に立つかも。
で、これらはキーボード背面にあるキー配列を切り替えるスイッチを「Mediaモード」にすると使えるようになります。
中央に見えるのが電源スイッチ。右に見えるのがPro、Media、Office、3種類のキー配列切り替えスイッチです。左側にもスイッチがありますが…これは飾りというか動かないスイッチです。何かに使おうと思って付けたけど使わなくなったスイッチかな?
切り替えスイッチですが説明が難しいので取説の画像を引用します。
このキーボードには方向キー(矢印キー)がありませんが、Mediaモードに設定すると右下のキー4個をカーソルボタンとして使う事が出来ます。
これが最高に気に入っています。小さいキーボードですが方向キーが使えるの便利です!最初にRealforceを選んだ理由も方向キーがある事、そしてファンクションキーがある事だったので、自分的にはすごく重要なポイントでした。
背面はこんな感じです。滑り止めや角度調節の脚が付いていますがRealforceに比べると思いっきり安っぽい作りです。
もう一つこのキーボードの魅力があるんですが、それはBluetoothを使わずUSB有線接続だけでもキーボードが使用できる事です。例えば現在使っているBluetooth機器が干渉する場合は有線接続に切り替えて使う。なんて事も出来ます。これもHHKB BTには無い機能です。
付属品はこんな感じ。キー交換に使うキープラー、35g荷重を10g増やすバネ、ケーブル、ポーチ、保証書、予備パーツなどが入っていました。
自分でバネをセットすれば35g+10gの変荷重キーボードに仕上げる事も可能です。自分は人差し指で使うキー全てにバネを入れて使っています。
Macユーザーにも優しいキーボードという事もポイント高いです。Fnを押しながら左のAltを押すとWindowsキーとAltを入れ替える事が出来るんですが、付属のキートップを交換すればMacユーザーでも違和感少なく使う事が出来ます。
キートップを外すと…静電容量無接点方式なのにCherry MX軸が採用されています。これにより様々なカスタム用のキートップが使えるようになるので…
海外から取り寄せたCherry MX軸用のカラフルなキートップをPlum Nano 75に装着する事が出来ました!
今回は試しにファンクションキーがある一番上の列をカラフルなキートップに変更してみました。出来上がったキーボードはコチラ!
小さいし可愛いし、打ちやすさはALL35g荷重なのですごく軽いしいい感じです。今まで使っていたRealforceが「スコスコカチャカチャ」という音だとすると…このPlum Nano 75は「コトコトコト」といった打鍵音です。
まさか自分がキーボードの打鍵音についてアレコレ書くようになるとは思ってなかったんですが…個人的にPlum75の打鍵音はすごく心地よくて気に入りました。
Realforceのデザインに近い立体的な作りになっているので、指を置いた時に打ちやすくなっています。
以前は絶対に使いこなせないと思っていたUSキーボードですが、Realforceを使いだしてから、しっかりとホームポジションに指を置いてタッチタイピングも正しく打つように心がけるようにしたので英語配列でも意外とタイプミスする事なく使えています。
最後にデメリットとしては…質実剛健なRealforceと違い、ベースになっている部分が弱いのか歪みが少しだけ気になりました。こういう部分は値段なりの作りなんだなって思いました。
まとめ
静電容量無接点方式のBluetoothキーボードで35g荷重、キートップカスタムも楽しめるって考えると…12,999円という金額は安いと思います。(※現在は14,999円に値上がりしました)
また、今回自分が買ったのは75キータイプですが、その他にも矢印キーが付いた84キー、一般的なテンキーレスキーボードと同じ配列の87キー、そしてフルキーボードタイプの108キー、合計4種類のキーボードが発売されているので気になったタイプをチェックしてくださいませ。