Life Of RizaというYouTuberの動画を見ていると、シネマティックなVlogの中に、魚眼レンズとは異なるトイカメラ風の映像が時々登場するのが気になりました。それは超広角の映像で、少しだけ四隅が暗くなっているんです。これは一体どんなレンズを使っているのだろう?
そこで、概要欄をチェックすると、「Ultra wide vlog lens (11mm)」とあり、それがSONYの「E 11mm F1.8(SEL11F18)」だと分かりました。APS-C用のレンズをクロップせずにそのまま使うことで四隅が暗くなり、トイカメラのような効果になっていたんですね。これは楽しそう!と思ったので、SEL11F18を購入しました。
E 11mm F1.8(SEL11F18)レビュー
ソニーの「E 11mm F1.8(SEL11F18)」は、本来APS-Cフォーマット専用のレンズですが、自分が愛用しているフルサイズのα7IVでは「APS-Cモード」を利用することで、35mm判換算で約16.5mmの画角のレンズとして使えます。
このモードを使えば、トイカメラ風の面白い撮影だけでなく、スナップ撮影、Vlog、星空撮影といった幅広いスタイルでの撮影が可能になり、一つのレンズで多彩な楽しみ方ができます。
このレンズはソニーの純正レンズの中でも比較的価格が安いシリーズに属しています。現在Amazonでの価格は59,764円で、明るい単焦点レンズなのに6万円を切るこのリーズナブルさが、さらなる魅力となっています。
リーズナブルな価格のレンズですが、フォーカスホールドボタンや、AFとMFの切り替えが可能なフォーカスモードスイッチも搭載されており、純正レンズだからこそ感じる安心感があります。
α7IVに装着するとこんな感じです。重量は約181gと小型軽量のレンズなのでフルサイズのミラーレスカメラと組み合わせても軽く感じます。
α7IVにSEL11F18を装着。レンズフードも含めた状態での重さは853gでした。この軽さなら1日撮影しても疲れることはないでしょう。
こちらはレンズフードを付けた状態の写真です。APS-Cモードを使う際には何の問題もありませんが、11mmでそのまま使うとレンズフードが写り込んでしまいます。そのため、今回の撮影はレンズフードやプロテクターを外した状態で行いました。
SEL11F18:作例写真
左の写真はAPS-Cモードで撮影しました。約16.5mmの広々とした画角になっています。右側はクロップをオフにした状態なので、四隅に盛大なケラレ(暗い影)が見えます。その代わり、画角はグッと広くなりトイカメラっぽい雰囲気を感じます。
手持ちでの自撮りだと、こんな雰囲気になります。最新のカメラとレンズを使っているとは思えない、ちょっと変わったトイカメラ風の効果も楽しめます。このレンズ一本で、普通の広角撮影とトイカメラ風の撮影、二つの楽しみ方ができるんです!
ここからは、SEL11F18でスナップ撮影した写真を何枚かアップします。食べ物の写真などは広角過ぎて少し撮りにくい気もしましたが、最短撮影距離が0.15m(AF時)なので、被写体にググッと近寄った撮影もできて楽しかったです。
今回は静止画撮影を中心にテストしましたが、次は動画撮影にチャレンジします。フルサイズモードでの動画撮影では、静止画のときよりもケラレが目立たなくなるんです。
動画の場合は、アクティブ手ブレ補正やブリージング補正をオンにすることで、さらにケラレが目立たなくなったりするので、色々試しながら、ちょっと変わったVlogを作るのが楽しみです!それじゃ!また!